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欧州株式市場サマリー(15日)

発行済 2016-02-16 03:45
更新済 2016-02-16 03:50
© Reuters.  欧州株式市場サマリー(15日)
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[15日 ロイター] -

(カッコ内は前営業日比)

FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE  終値      5824.28(+116.68) 前営業日終値   5707.60(+170.63)

クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX  終値      9206.84(+239.33) 前営業日終値   8967.51(+214.64)

CAC40種平均指数(パリ) .FCHI  終値      4115.25(+120.19) 前営業日終値   3995.06(+98.35)

<ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。通年売上高が市場予想を上回った消 費財メーカーのレキット・ベンキーザー RB.L が急伸し、全体の上昇をけん引した。 FT100種総合株価指数 .FTSE 終値は116.68ポイント(2.04%)高の 5824.28。 レキットは6.8%値上がりし、1日の上げとしては2009年2月以来の大きさと なった。 HSBC HSBA.L は1.4%高。HSBC、プルーデンシャル PRU.L 、スタンダー ド・チャータード(スタンチャート)銀行 STAN.L は、事業を大きく展開する香港の株価 上昇が追い風となった。HSBCはまた、グループの本拠地に関する見直し作業の結果、 引き続き英国に本社を置くことを決めたと発表した。 石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L は1.1%高。同社はこの日、同 業BGグループの買収を完了し、世界最大の液化天然ガス(LNG)会社となった。 バークレイズはシェルの2016年利益見通しを下方修正したが、BGグループ買収 のシナジー効果により、2017━19年は利益が押し上げられるとの見方を示した。

<欧州株式市場> 大幅続伸した。最近売り込まれていた銀行株が持ち直したことに 加え、M&A(合併・買収)への期待から仏通信株も買われた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は35.48ポイント(2.88% )高の1267.57。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は77.71ポイント(2.82%) 高の2833.87。 イタリアの銀行大手モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)は9.2%急伸。ライバルのバンコ・ポポラーレ BAPO.MI 、インテサ・サンパオロも7.3%、3.5%それぞれ上昇した。 欧州中央銀行(ECB)が資産買い入れプログラムの一環として、イタリアの不良債 権を買い入れ、銀行に対する資金供給の担保としても受け入れる方向でイタリア政府と協 議を進めていると、イタリア財務省当局者が明らかにしたことが材料視された。 イタリア銀に連れ高となり、ING ING.AS は5.7%、クレディ・スイスも2.7%それぞれ値上がりした。 ギリシャ・アテネ株式市場のATG指数 .ATG は7.4%上昇。1月の中央政府のプ ライマリーバランス(基礎的財政収支)が11億9300万ユーロ(13億4000万ド ル)の黒字になったことが好感された。 仏通信大手オレンジ ORAN.PA が、複合企業ブイグ BOUY.PA の通信部門ブイグ・テレ コムを近く買収する見通しとの報道を手掛かりにオレンジは3.1%高、ブイグは6.8 %高となった。業界再編への期待から他の通信株も買われ、イリアド ILD.PA は4%値上 がりした。 市場関係者によると、ドラギECB総裁が欧州議会での証言で、インフレ期待が低迷 するようなら、3月に行動する用意があるとあらためて表明したことも相場を支えた。 またドイツ連銀は、原油相場の急落を受けて2016、17年のインフレ率見通しを いずれも下方修正した。ECBが3月に公表するスタッフ見通しで、ユーロ圏全体のイン フレ率見通しも引き下げられることがほぼ確実な情勢となり、ECBに対して追加緩和圧 力が高まっている。

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