[日本インタビュ新聞社] - ■物質特許として権利範囲が広く、製薬業界で最も価値ある特許の一つに
免疫生物研究所<4570>(東証グロース)は10月11日、国立大学法人熊本大学、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所、CUREDとの共同で、「抗HIV抗体及びその製造方法」に関する特許を日本国内で取得したと発表。特許番号は特許第7566257号で、4者が特許権者となっている。
この特許は新たな薬剤候補物質そのものに与えられる「物質特許」であり、製造方法に関わらず同一物質に権利が及ぶため、医薬品特許の中で最も権利範囲が広く、製薬企業にとって最も価値のあるものとされている。既に中国・香港・台湾で特許査定を受けており、欧米でも出願手続きが順調に進んでいる。
CUREDは、AMEDの支援を受けて抗HIV抗体によるHIV感染症治療薬の研究開発を精力的に進めている。免疫生物研究所は遺伝子組み換えカイコ技術を用いた研究開発を断念したが、本特許取得により今後の展開が注目される。なお、2025年3月期の連結業績への影響は現時点で見込んでいないとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)