[東京 2日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 16746.55 +661.04 寄り付き 16391.48 安値/高値 16388.92─16815.25
TOPIX .TOPX 終値 1349.61 +48.78 寄り付き 1325.53 安値/高値 1325.06─1354.67
東証出来高(万株) 248977 東証売買代金(億円) 25934.4
東京株式市場で日経平均は前日比661円高と大幅に上昇。上げ幅は今年3番目の大きさ となった。米株高やドル高/円安の進行を受け主力株を中心に買われ全面高。東証1部の 9割を超す銘柄が値上がりした。日経平均は2月8日以来、約3週間ぶりの高値水準を回 復した。
前日の米国では、米供給管理協会(ISM)の2月製造業景気指数に安定の兆しがう かがわれたほか、1月建設支出は2007年以来の高水準に達した。これを受け、米ダウ .DJI が348ドル高となり、ドル JPY=EBS も一時114円台を回復。外部環境の好転 により、東京市場では朝方から買い優勢となった。
国内で2016年度補正予算の編成構想や17年4月の消費増税先送り論が浮上した ことも「投資家心理を強気に傾けた」(大手証券)という。投資家の不安心理を表す指標 とされる日経平均ボラティリティ指数 .JNIV は31ポイント台と約1カ月ぶりの低水準 となった。
中国などアジア株の堅調さも支援材料となり、日経平均は大引けにかけて高値圏を維 持した。もっとも「上げ幅の割に商いは膨らんでいない。レバ型ETFなどからの個人の 利食い売りが止まったことが大きいとみられ、本格的なリスクオンと判断するにはまだ早 い」(東海東京調査センター・チーフストラテジストの隅谷俊夫氏)との声も出ていた。
個別銘柄では、伊藤園 2593.T が昨年来高値を更新。1日に発表した15年5月―1 6年1月期9カ月決算で、連結当期利益が前年同期比72.5%増の68億6600万円 と大幅増益だったことを好感した。
また川崎重工業 7012.T が反発。17年3月期の純現金収支(フリーキャッシュフロ ー)が400億円前後の黒字になる見通しと報じられ、株主還元強化に対する期待感から 買いが入った。
東証1部騰落数は、値上がり1824銘柄に対し、値下がりが82銘柄、変わらずが 36銘柄だった。
(杉山容俊)