[16日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6175.49(+35.52) 前営業日終値 6139.97(‐34.60)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9983.41(+49.56) 前営業日終値 9933.85(‐56.41)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4463.00(‐9.63) 前営業日終値 4472.63(‐33.96)
<ロンドン株式市場> 反発した。英予算案の内容を好感して、石油・ガスや住宅建 設関連が買われた。 オズボーン財務相は16日、議会に対して2016/17年度の予算案を提出し、石 油収入税を事実上廃止するとした。石油やガスの生産に課される追加費用税の税率を20 %から10%にすることも表明した。 これを受けて原油・天然ガス株指数 .FTNMX0530 は2.79%上昇。石油大手のロイ ヤル・ダッチ・シェル RDSa.L とBP BP.L は、それぞれ2.8%と2.4%値上がりし た。タローオイル TLW.L は7.9%の大幅上昇となった。 住宅建設関連も高かった。利用されなくなった産業用地への住宅建設を促進する英政 府の計画が好感された。業界に対する新たな税金や負担が発表されなかったことで安心感 も広がった。バラット・デベロップメント BDEV.L 、タイラー・ウィンペイ TW.L 、パー シモン PSN.L は2.4%から3.4%の値上がりとなった。 一方、製糖のテート・アンド・ライル TATE.L は1.0%安。糖分を多く含む清涼飲 料に対する新たな課税の発表が売り材料となった。
<欧州株式市場> 当初の上げを削る展開となった。米消費者物価指数(CPI)統 計発表を受けて米利上げ観測が高まり、地合いを圧迫した。ただエネルギー、自動車株が 買われ、下値を支えた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は0.33ポイント(0.02%) 高の1341.80。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は5.16ポイント(0.17%)安の3 062.05。 2月の米CPI統計によると、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIが 0.3%上昇し、伸びは市場予想の0.2%上昇を上回った。物価上昇が確認されたこと で、米連邦準備理事会(FRB)が示している年内は緩やかに金利を引き上げていくとの 方針は振れない公算が高まった。 原油相場の値上がりを好感し石油株がしっかり。英BP BP.L 、伊ENI ENI.MI は それぞれ2.4%、1.3%上昇した。自動車株指数 .SXAP も2.2%高と堅調だった 。 半面、銀行株は売られた。ドイツ銀行 DBKGn.DE は4.4%安、スイスのUBS