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政策期待を背景に下値の堅さを見極め

発行済 2016-03-30 08:42
更新済 2016-03-30 09:00
政策期待を背景に下値の堅さを見極め
 30日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。
29日の米国市場ではNYダウが3日続伸となった。
原油相場の下落を受けて売りが先行したが、3月消費者信頼感指数が予想を上振れたことを受けて下げ幅を縮小。
その後、イエレンFRB議長の講演では、利上げに慎重な見方を示したことが材料視され、引けにかけて上げ幅を拡大させていた。
追加利上げ観測の後退によって円相場は1ドル112円75銭辺りと、前日から円高に振れており、シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の17020円だった。
 米利上げ観測の後退や原油相場の下落、円高といった流れの中、売り優勢の展開になろう。
また、米国では週末の雇用統計の前哨戦となるADP雇用報告の発表が控えており、これを見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、上値を積極的に買い上がる流れには向かいづらいところ。
一方で2016年度予算が成立し、安倍首相は前倒し執行を指示したほか、5月に開く主要国首脳会議に合わせ、経済対策を本格検討する。
政策期待を背景に下値の堅さも意識されやすいだろう。
 日経平均は価格帯別出来高で積み上がりをみせている16900-17100円レベルでのこう着が続いている。
本日はイースターマンデー明けで海外勢の資金流入が増えるとみられるが、海外勢の売りが継続している需給状況の中で、踏ん張りをみせられるかが注目される。
同水準での上値の重さよりも、レンジ上限での底堅さが意識される局面においては、日経平均は足元のもち合いレンジ突破が意識されてくる。

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