オマハ発-灌漑およびインフラ設備・技術の世界的リーダーであるリンゼイ・コーポレーション（NYSE: LNN）は、第3四半期決算を発表し、アナリスト予想を上回ったが、収益は未達となり、株価は3.4％下落した。
同社が発表した希薄化後1株当たり利益（EPS）は1.85ドルで、アナリスト予想の1.17ドルを大幅に上回った。しかし、当四半期の売上高は1億3,920万ドルで、コンセンサス予想の1億4,438万ドルを下回った。
ブラジルで480万ドルの所得税控除を受けたことが業績を押し上げ、前年同期比21％の純利益増に貢献した。EPSは上回ったものの、収益の未達が株価下落の主因となった。
リンゼイのランディ・ウッド社長兼CEOは、世界的な市況と北米の降水量の多さにより、灌漑部門が直面している課題を認めた。ウッド社長は、「灌漑部門の市況は引き続き農家のセンチメントを圧迫しており、その結果、需要は軟調に推移している」と述べた。また、ブラジルの灌漑市場は、商品価格の下落と信用収縮の影響を受けている。
一方、リンゼイのインフラ部門は、ロード・ジッパー・システムの販売とリース収入の増加により、11％の増収となった。同社はまた、当四半期中に1,790万ドルの自社株買いを完了したことを強調したが、これは財務体質への自信と株主価値へのコミットメントを反映したものである。
今後の見通しとして、リンゼイは、純農家所得の見通しが改善するまで、北米の需要は引き続き軟調に推移すると予想している。しかし、国際市場における成長機会、特に中東・北アフリカ地域における1億ドルを超える重要な供給契約については、引き続き楽観視している。
ウッド氏は、プロジェクトの承認時期は予測できないものの、米国のインフラ投資と国際市場の成長の可能性を強調し、慎重ながらも希望に満ちた見通しで締めくくった。
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