ブラジルの国営石油会社ペトロブラスは、埋蔵量拡大のための戦略的な動きとして、現在ガルプ・エネルギアが所有するナミビア沖のモパネ石油鉱区の株式40％の入札を行うようだ。この入札は単独で行われるわけではなく、ペトロブラスは少なくとも1社のパートナーを加える予定だと、この件に詳しい2人の情報筋は述べている。
ペトロブラスの探鉱・生産担当ディレクターであるシルビア・ドス・アンジョス氏は先週、同社がモパネ鉱区のオペレーターになるために拘束力のないオファーを提出したことを明らかにしたが、40％の権益のうちどの部分を狙っているのかは明らかにしていない。匿名を希望した情報筋は、ペトロブラスが単独で全持分を取得するつもりはないことを強調した。ある情報筋は、石油・ガスのポテンシャルが注目されている地域における入札プロセスの競争性を強調し、このようなシナリオではパートナーとリスクを共有することが一般的なアプローチであることを示唆した。
今回のパートナー探しの決定は、ブラジル国内での探鉱のための環境ライセンス取得の難しさによって、ペトロブラスが埋蔵量の増強に努めている中で行われた。ナミビアの沿岸地域は、近年、石油・ガス探査の新たなホットスポットとして大きな関心を集めている。
ガルプは、少なくとも100億バレル相当の石油が埋蔵されていると推定される同鉱区の権益80％の半分を売却しようとしている。BTGパクチュアル社のアナリストは、同鉱区の埋蔵量から石油回収率を25％と仮定した場合、40％の権益の評価額は約40億ドルになると見積もっている。また、この投資とブラジルの2つの製油所の買収の可能性を合わせると、ペトロブラスの配当支払いにリスクをもたらす可能性があると警告している。
ペトロブラスは、提携や入札の詳細についてコメントを求めているが、まだ回答していない。ペトロブラスがモパネ・プロスペクトを追求することは、国内での操業上の課題にもかかわらず、リザーブ・ポートフォリオを強化するという目的に合致している。
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