世界最大の銅鉱山であるチリのBHPエスコンディダ鉱山でのストライキは今日で3日目を迎え、世界の銅価格の上昇を促している。この労働争議は、水曜日に行われた会社と労働組合の最初の会談でも解決に至らなかったため、金属の供給に対する懸念を強めている。
銅価格は供給懸念に反応し、ロンドン金属取引所のベンチマークである銅3ヵ月物は、本日2.2％以上上昇し、トン当たり9,169ドルとなった。NYSE:RIO、NYSE:SCCO、NYSE:FCXといった鉱山会社の株価は、銅価格の上昇とともに上昇した。
エスコンディダ鉱山は銅市場において重要な役割を担っており、2023年の世界供給量の5％近くに貢献している。労働組合による過去のストライキにより、BHPは操業を停止し、不可抗力を宣言した。
BHPは操業を維持するために緊急時対応計画を実施しているが、組合によると、ロス・コロラドス濃縮工場と電解工場はストのために依然として操業不能のままである。両当事者は正式交渉を再開する用意があることを表明しているが、その条件について合意できないため、行き詰まり状態が続いている。BHPは組合に対し、交渉の前提条件としてストの中断を要求したが、組合員はこれを拒否した。
BHPの海水淡水化プラントと操業全体にとって重要な専用港であるプエルト・コロソでは、数百人の労働者がキャンプを張るなど、ストの影響は現地でも目に見えている。現在進行中の争議は、銅価格が上昇する中、労働者がより多くの利益配分を要求しているため、業界内の緊張を浮き彫りにしている。
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