香港では、新世界発展（ニュー・ワールド・デベロプメント）の株価が大幅に下落し、14％安の6.74香港ドルと21年ぶりの安値をつけた。大手不動産デベロッパーは、6月に終了した会計年度で最大200億香港ドル（約26億ドル）の純損失が予想されると警告した。
同社は金曜日に提出した書類の中で、予想される損失は継続事業からのコア営業利益が最大23％減少する可能性があるためとしている。この減少は、収益が不十分であること、また、95億香港ドルに達する可能性のある公正価値および減損損失が見込まれることによる。同社は、当期純損失の予想につながった要因として、年内の継続的な金利引き上げや人民元安などを挙げている。
新世界発展社は投資家を安心させるために、この損失は一過性の非現金・未実化項目であり、グループのキャッシュフローには影響しないと述べた。この情報は金曜日に発表された別の声明で共有された。
同社は香港の不動産デベロッパーの中で負債比率が最も高い企業のひとつであるため、財務の健全性が精査されてきた。同社のレバレッジ削減戦略は、過去1年間、投資家の注目の的だった。
香港の不動産セクターは、住宅・商業用不動産市場が低迷する中、流動性の低下が懸念され、圧力を受けている。しかし、中国本土とは異なり、香港では不動産開発業者による大規模な債務不履行は発生していない。現在の為替レートは1ドル＝7.7971香港ドル。
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