*12:36JST アルファポリス:業績の2ケタ成長続く、今後はアニメ事業や海外展開に期待
アルファポリス (TYO:9467)は、誰でも無料で投稿・閲覧できる小説・漫画投稿サイト「アルファポリス」の運営、ライトノベルや漫画などの書籍出版を手掛ける。
同社は、「アルファポリス」に投稿された作品を、ユーザー評価等を参考に、編集・出版し、全国書店や電子ストアにて販売することで収益を上げている。
売れる商品となる良作を集める仕組みとして、読者参加型のWebコンテンツ大賞を開催し、受賞作を中心に数多くの作品が書籍化している。
また、出版申請制度があり、投稿作品が一定の評価を得ると同社の編集部へ書籍化検討の申請が可能となり、いつでもすぐに出版への挑戦ができる。
書籍販売事業の単一セグメントだが、ジャンル別の売上高は、ライトノベル25.3%、漫画72.6%、そのほか文庫などで構成されている(2025年3月期上期時点)。
総コンテンツ数は226,929件、月間ユニークユーザー数は310万人。
直近は書籍ヒット作のアニメ化が続々決定しており、IPのメディア展開を加速させることでアニメ事業の展開も行っている。
2025年3月期第2四半期累計の売上高は前年同期比24.1%増の6,348百万円、営業利益は同32.5%増の1,546百万円で着地した。
2Qのみ売上高は、1Qに続き四半期単位で過去最高を連続更新。
全てのジャンルにおいて増収となったが、特に「ライトノベル」「漫画」は電子書籍販売の好調等により大きく伸長したようだ。
紙書籍売上はアニメ化作品の売り伸ばしが図れたことで高水準を維持、電子書籍売上は拡販施策や価格改定の実施に加えてアニメ化作品や人気シリーズが好調に推移した。
Web連載漫画本数は過去最多の147本と順調に増加。
具体的に、ライトノベルでは、シリーズ累計200万部を突破した「とあるおっさんのVRMMO活動記」の続刊やWebコンテンツ大賞の受賞作から刊行した新作タイトル等が好調に推移している。
「月が導く異世界道中」1-20巻が、6月のTVアニメ第2期終了後も電子書籍販売において堅調な売れ行きを示したようだ。
通期の売上高は前期比12.2%増の11,600百万円、営業利益は同10.5%増の2,510百万円を見込んでいる。
同社は事業の仕組み上、旬であるトレンドの作品を素早くキャッチし、売れ筋書籍を安定的かつ多点数、商品化することが可能となっている。
これらの強みが従来型の出版社と異なっている点だ。
市場環境では、紙書籍は厳しい状況が続いている一方で、電子出版市場は堅調な成長を続け、コミック市場は2020年から4年連続で過去最高規模を更新している。
今後も、シリーズ累計20万部超の人気作等を続々と刊行予定のほか、キャラ文芸、ビジネス書、絵本・児童書等、幅広いジャンルのタイトルを刊行予定となっている。
また、中期重点戦略として「海外販売の拡大」と「アニメビジネスの拡大」を図っていく。
海外における主に電子漫画のシェア拡大を目指し、英語以外の翻訳言語の追加、販売地域の拡大に努めて2030年3月期には電子漫画に係る利益の海外比率30%達成を目標とするほか、アニメ自体のビジネス事業を確立し、2030年3月期にはアニメ事業による利益を20倍まで増やすことを目標としている。
自社IP力を数段上のレベルにまで大きく引き上げることを目指しており、既にヒット作を生み出しやすい構造の中でさらなるIP強化が進む可能性がある。
株主還元では配当も実施しており、グロース企業ながらも配当利回り1%。
今後の海外展開やアニメ事業の拡大で成長期待が高まるなか、ユニークなビジネスモデルを展開する銘柄として注目しておきたい。
同社は、「アルファポリス」に投稿された作品を、ユーザー評価等を参考に、編集・出版し、全国書店や電子ストアにて販売することで収益を上げている。
売れる商品となる良作を集める仕組みとして、読者参加型のWebコンテンツ大賞を開催し、受賞作を中心に数多くの作品が書籍化している。
また、出版申請制度があり、投稿作品が一定の評価を得ると同社の編集部へ書籍化検討の申請が可能となり、いつでもすぐに出版への挑戦ができる。
書籍販売事業の単一セグメントだが、ジャンル別の売上高は、ライトノベル25.3%、漫画72.6%、そのほか文庫などで構成されている(2025年3月期上期時点)。
総コンテンツ数は226,929件、月間ユニークユーザー数は310万人。
直近は書籍ヒット作のアニメ化が続々決定しており、IPのメディア展開を加速させることでアニメ事業の展開も行っている。
2025年3月期第2四半期累計の売上高は前年同期比24.1%増の6,348百万円、営業利益は同32.5%増の1,546百万円で着地した。
2Qのみ売上高は、1Qに続き四半期単位で過去最高を連続更新。
全てのジャンルにおいて増収となったが、特に「ライトノベル」「漫画」は電子書籍販売の好調等により大きく伸長したようだ。
紙書籍売上はアニメ化作品の売り伸ばしが図れたことで高水準を維持、電子書籍売上は拡販施策や価格改定の実施に加えてアニメ化作品や人気シリーズが好調に推移した。
Web連載漫画本数は過去最多の147本と順調に増加。
具体的に、ライトノベルでは、シリーズ累計200万部を突破した「とあるおっさんのVRMMO活動記」の続刊やWebコンテンツ大賞の受賞作から刊行した新作タイトル等が好調に推移している。
「月が導く異世界道中」1-20巻が、6月のTVアニメ第2期終了後も電子書籍販売において堅調な売れ行きを示したようだ。
通期の売上高は前期比12.2%増の11,600百万円、営業利益は同10.5%増の2,510百万円を見込んでいる。
同社は事業の仕組み上、旬であるトレンドの作品を素早くキャッチし、売れ筋書籍を安定的かつ多点数、商品化することが可能となっている。
これらの強みが従来型の出版社と異なっている点だ。
市場環境では、紙書籍は厳しい状況が続いている一方で、電子出版市場は堅調な成長を続け、コミック市場は2020年から4年連続で過去最高規模を更新している。
今後も、シリーズ累計20万部超の人気作等を続々と刊行予定のほか、キャラ文芸、ビジネス書、絵本・児童書等、幅広いジャンルのタイトルを刊行予定となっている。
また、中期重点戦略として「海外販売の拡大」と「アニメビジネスの拡大」を図っていく。
海外における主に電子漫画のシェア拡大を目指し、英語以外の翻訳言語の追加、販売地域の拡大に努めて2030年3月期には電子漫画に係る利益の海外比率30%達成を目標とするほか、アニメ自体のビジネス事業を確立し、2030年3月期にはアニメ事業による利益を20倍まで増やすことを目標としている。
自社IP力を数段上のレベルにまで大きく引き上げることを目指しており、既にヒット作を生み出しやすい構造の中でさらなるIP強化が進む可能性がある。
株主還元では配当も実施しており、グロース企業ながらも配当利回り1%。
今後の海外展開やアニメ事業の拡大で成長期待が高まるなか、ユニークなビジネスモデルを展開する銘柄として注目しておきたい。