[日本インタビュ新聞社] - 2024年後半相場では、生成AI(人工知能)関連株が高値波乱に見舞われた際、その隙間を埋める役割を果たしたのがペロブスカイト太陽電池株を中心としたディープテック株であった。この次世代太陽電池は、軽量で低コストかつ高効率という特長を持ち、再生可能エネルギー分野で注目を集めている。新春相場が万が一波乱のスタートを切った場合、ペロブスカイト太陽電池株が再び市場の脚光を浴びる可能性が高い。また、2025年後半相場に向けても、生成AI関連株とともにこの株が市場を牽引するブレークスルーを期待する声がある。ペロブスカイト太陽電池が新春相場の主役となる展開を見守りたい。
■伊勢化学はヨウ素価格上昇で業績を上方修正し大幅増配
ペロブスカイト太陽電池は、軽量で折り曲げることが可能な太陽電池で、印刷技術を活用でき製造コストが低廉で、主原料にレアメタルではなく国産のヨウ素を使用し、このヨウ素は、日本の世界シェアが約3割と第2位にいることから経済安全保障上のメリットも合わせ持っている。経済産業省は、次世代太陽電池としてグリーンイノベーション基金事業に採択してサポートしており、関連株として伊勢化学工業<4107>(東証スタンダード)、積水化学工業<4204>(東証プレミア)、フジプレアム<4237>(東証スタンダード)、K&Oエナジーグループ<1663>(東証プレミア)などが定番銘柄となっており、積水化学は、2023年12月26日に量産化会社の設立を発表して急伸し上場来高値を更新した。伊勢化学は、K&Oエナジーと並ぶヨウ素の大手メーカーで、2024年12月期の純利益は、ヨウ素の国際価格の上昇と円安の寄与で上方修正されて連続の過去最高となり、配当は、年間360円(前期実績270円)に連続大幅増配を予定している。株価は、3万円台出没と値がさでPERも29倍台と市場平均を上回るが、2024年6月には上場来高値4万500円まで急騰した高値実績も光る。足元の株価は、この最高値から8月の急落安値1万5980円まで調整した下落幅の3分の2戻し水準までリバンドしており、全値戻しへトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)