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明豊ファシリ Research Memo(8):自己資本比率は70%前後の水準で推移。無借金経営で財務内容は良好

発行済 2025-01-06 12:08
更新済 2025-01-06 12:15
© Reuters.
*12:08JST 明豊ファシリ Research Memo(8):自己資本比率は70%前後の水準で推移。
無借金経営で財務内容は良好 ■明豊ファシリティワークス (TYO:1717)の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2025年3月期中間期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比440百万円減少の6,883百万円となった。
主な増減要因は、流動資産では現金及び預金が253百万円減少したほか、受取手形、売掛金及び契約資産が167百万円減少した。
固定資産ではソフトウェアの開発に伴い無形固定資産が37百万円増加した一方で、投資その他の資産が債権の償還等により68百万円減少した。
なお、同社はSDGsの取り組みの一環として、グリーンボンドへの投資を継続して行っており、2024年は10月に東京都発行の「グリーン・ブルーボンド※」への投資を行った。


※ グリーン・ブルーボンドは、環境事業に要する資金を調達するために発行する債券で、東京都として8回目の発行となる。
主に、都有施設への太陽光発電設備の導入や下水道事業におけるエネルギー・地球温暖化対策費用に充当される。
5年満期で利率は0.644%。


負債合計は前期末比548百万円減少の1,690百万円となった。
流動負債において賞与引当金が291百万円減少したほか、買掛金が65百万円、株式給付引当金が34百万円それぞれ減少した。
純資産は同108百万円増加の5,193百万円となった。
配当金450百万円を支出した一方で、中間純利益511百万円を計上したほか、ストック・オプションの行使に伴い自己株式が39百万円減少(増加要因)したことによる。


経営指標を見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は75.2%と高水準を維持しており、有利子負債もないことから財務内容は健全な状態にあると判断される。
今後の財務戦略としては健全な状態を維持したうえで、成長投資を行いつつ収益水準に見合った株主並びに社員への還元を実施していく方針だ。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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