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1339GMT 30日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
30日終値 前営業日終値
株 FT100 5989.76(+44.05) 5945.71
クセトラDAX 7419.44(+43.20) 7376.24
金 現物午後値決め 1483.00 1505.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.260 (‐0.010) 1.001(1.047)
独連邦債2年物 1.641(1.602)
独連邦債10年物(9月限) 125.49 (+0.01) 3.025(3.005)
独連邦債30年物 3.729(3.754)
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<為替> ユーロが一時1.45ドルを超え3週間ぶり高値をつけた後、押し戻された。
リスク選好の回復がユーロを支援したものの、独立記念日で3連休となった週末を前に、
持ち高を調整する動きが出た。
ユーロは週間ベースで4週間ぶりの上昇となる見通しだが、上値余地は限定的とみられ
る。ギリシャをめぐるデフォルト(債務不履行)懸念は当面回避されたものの、同国の債
務危機収束は程遠いとの見方が投資家の間に広がっている。
投資家がリスク選好の高まりからスイスフランの買い持ちを減らしたことを受け、ユー
ロ/スイスフラン
つけた。
<株式> ロンドン株式市場は続伸。米供給管理協会(ISM)が発表した6月の製造
業景気指数が4カ月ぶりに上昇に転じたことに加え、ギリシャのデフォルト(債務不履行)
が当面回避されたとの見方が広がるなか、銀行株が値上がりした。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は、週間ベースの上げ幅としては年初来最高の
5.1%となった。ただユーロ圏の債務危機はいまだ収束しておらず、この上昇の持続に
ついては懐疑的な見方が強い。
鉱山株<.FTNMX1770>は、中国の弱い経済指標を受け一時値下がりしたが、その後は米指
標の発表で値上がりに転じた。
ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ
一方、値下がりしたのはランドゴールド・リソーシズ
・スタンレーが同社に対する投資判断を「アンダーウエート」で開始したことが嫌気され
た。
景気に敏感な銀行株<.FTNMX8350>に買いが入り、ロイズ
上昇した。
FT250種指数<.FTMC>の構成銘柄であるキネティク
した。
欧州株式市場は続伸。米供給管理協会(ISM)が発表した6月の製造業景気指数が4
カ月ぶりに上昇したことが好感され、1カ月ぶりの高値をつけた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は8.39ポイント(0.76%)高
の1119.36で、終値としては1カ月ぶりの最高値。週間ベースでも3.6%高と9
週間ぶりに上昇し、過去10カ月間で最大の上昇率となった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は27.14ポイント(0.95%)高
の2875.67。
ギリシャ議会が緊縮財政法案を可決したことに加え、好調なマクロ経済指標が発表され
たことに支援され、STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は2.8%高となった。
トムソンロイター・ユーロ圏周辺国の銀行株指数<.TRXFLDPIPUBANK>は3.5%、ギリ
シャの銀行株指数<.FTATBNK>は5.3%、アテネ株式市場の主要株価指数<.ATG>は2.3
%それぞれ上昇した。
ウニクレディトの株式ストラテジスト、タンモ・グリートフェルト氏は「ギリシャ議会
の2度にわたる可決を受けて、市場にやや安堵感が広がった時に米ISM指数が発表され
た。一息ついた市場のムードに合致したいいタイミングだった」と指摘。そのうえで「依
然として市場は、米国のソフトパッチ(一時的な減速局面)が本当に終わったのかどうか
見極める必要がある」と話す。
投資家のリスク警戒感を示すユーロSTOXX50ボラティリティ指数<.V2TX>は
8.5%低下し2カ月ぶり水準となった。投資家の間でリスク選好傾向が強まっているこ
とを示唆している。
クレディ・アグリコル
保険株<.SXIP>も1.3%高と好調。英保険大手のアヴィヴァ
た。
シティグループの欧州株ストラテジストは、向こう数カ月の間に世界経済の成長をめぐ
る不透明性が低下することや、ヘッジファンドが年末まで上半期の弱いパフォーマンスを
補おうとするとの見方から、第4・四半期に株価は上昇すると予想している。
<ユーロ圏債券> 目先のギリシャのデフォルト(債務不履行)に対する懸念が後退し
たことを受け、周辺国国債の対独連邦債利回り格差が縮小した。ただ、一段の縮小余地は
限定的とみられている。
ギリシャ議会は今週、中期財政計画を可決し、欧州連合(EU)・国際通貨基金(IM
F)の次回融資実施に向け前進したが、緊縮措置の実行や第2次支援への民間関与の影響
をめぐっては懸念がくすぶっている。
ギリシャ国債2年物
26.93%。週間では200bp超低下した。
ポルトガル、スペイン、イタリアの10年国債と独連邦債の利回り格差も縮小した。
ウニクレディトのストラテジスト、コーネリアス・パープス氏は「ここ5日間で利回り
格差の大幅な縮小が見られたが、縮小は小幅になりつつある」と述べた。
市場では欧州中央銀行(ECB)による来週の利上げが完全に織り込まれている。投資
家は追加利上げに関する手掛かりを得ようとECBの声明に注目する見通し。
独連邦債先物
(ISM)が発表した6月の製造業部門景気指数が予想を上回ったことで、朝方の高値か
ら押し戻された。
独連邦債2年物の利回りは4.4bp上昇して1.653%、10年物利回りは0.5
bp上昇の3.032%となった。
[東京 2日 ロイター]