22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:地震発生と祝日前でやや神経質な相場展開に
■外資系証券の注文動向:差し引き250万株の買い越し
■前場の注目材料:トヨタなど日本車、北米販売が減速
■地震発生と祝日前でやや神経質な相場展開に
22日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になろう。
21日の米国市場は、原油相場の上昇が好感され、NYダウは最高値を更新。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の18030円だった。
また、22日午前5時56分ごろ、福島県沖でM7.3の地震が発生し、津波警報が出された。
この影響から一時18000円を下回る場面をみせており、神経質な展開を余儀なくされそうだ。
地震の影響については福島第二原発で冷却ポンプが一時停止など伝えられているが、これまでのところ異常はみつからず、冷却が再開されている。
これまで大きな混乱はなさそうだが、祝日を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられそうである。
また、海外勢についても感謝祭を控えており、同じく手控えムードとなりそうである。
日経平均はイレギュラー的に18000円を下回る場面もありそうだが、底堅さが意識されてくるようだと、短期筋のショートカバーを誘い込みやすい。
まずは、18000円処での底固めに期待。
物色についてはIoTなどのテーマ株の一角などでの短期的な値幅取り狙いが中心になりそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き250万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り900万株、買い1150万株、差し引き250万株の買い越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
11月15日(火):390万株の買い越し
11月16日(水):50万株の売り越し
11月17日(木):90万株の売り越し
11月18日(金):160万株の売り越し
11月21日(月):230万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(18956.69、+88.76)
・NY原油は上昇(47.49、+1.80)
・SUV好調な富士重 (T:7270)を除く、トヨタ (T:7203)など日本車、北米販売が減速
・日露折半で1000億円規模の共同基金
・日本、アルゼンチンと投資協定の早期妥結方針
・福島県沖でM7.3の地震
・ソフトバンク (T:9984)、来年にもIoT向けサービス
・10月コンビニ売上高、2ヶ月ぶりプラス
・太陽日酸<>、豪ガス会社買収
・清水建設 (T:1803)、米VCと連携
・日立 (T:6501)や三菱電機 (T:6503)、エレベーター中国てこいれ
☆前場のイベントスケジュール
・特になし
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