サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

NYの視点:米12月CPI改善で利上げ観測後退、FRBは5%以上の金利引き上げ姿勢変えず

発行済 2023-01-13 08:12
更新済 2023-01-13 08:15
© Reuters.
米労働省が発表した12月消費者物価指数(CPI)は前月比-0.1%とパンデミックによる経済封鎖直後の2020年5月来で初めてのマイナスとなった。
前年比では+6.5%と、伸びが11月+7.1%から予想通り鈍化し昨年10月来で最低となった。
米連邦準備制度理事会(FRB)が注視している食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比+0.3%と、予想通り11月+0.2%から伸びが拡大。
前年比では+5.7%と、やはり予想通り11月+6.1%から鈍化し21年12月来の低い伸びとなった。
9月に1982年来で最大の伸びを記録後、3カ月連続で鈍化。
ただ、FRBのインフレ目標2%を大幅に上回ったまま。


ガソリン価格の下落が奏功したが、男性用の衣料コストが上昇。
食品やFRBが注視している賃貸は予想外に低下せず。
サービスコストも引き続きインフレ圧力となっている。


CPIの改善で、市場では利上げの大幅減速を織り込み、ドル売りが加速した。
短期金融市場は次回2月会合で25BPの利上げ、そののち6月までにあと1回弱の25BP利上げで5%満たすで終了を予想。
一方、一部FRB高官は次回会合で0.25%へさらに利上げペースを減速加速させることを支持する姿勢を示しているものの、金利を5%を上回る水準まで引き上げるとの見解には変わりない。
フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、「今後は25BPの利上げが適切になるだろう」と指摘。
政策金利を5%を若干上回る水準まで引き上げ、その水準で維持することが望ましいとの考え。
また、今までどのメンバーよりもタカ派姿勢が強かったセントルイス連銀のブラード総裁は「インフレは依然非常に高いが、緩和しつつある」とタカ派色を弱めた。

同時に、インフレが低下するとの市場の見通しが、「楽観的過ぎる」と指摘。
「インフレが逆方向に向けて動くリスクも存続する」と慎重で、前倒しの利上げで、できるだけ速やかに5%まで引き上げることが望ましいと主張。
50BPの利上げは完全に除外されたわけでもない。
バイデン大統領が言及したように、ガソリン価格の下落が主にインフレを押し下げた。
ただ、多くのストラティジストは原油価格の上昇を予想している。
インフレが完全に制御されたとの判断は次期衝動で、短期的にドルが売られ過ぎた可能性もある。


最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます