■2015年3月期連結決算
(2)利益
日本トリム (TOKYO:6788)の減益の最大の要因は、ウォーターヘルスケア事業と医療関連事業の両方で、利益率の高い分野の売上高が減ったためである。
ウォーターヘルス事業に関しては、卸売り・OEMは好調に推移したが、利益率の高いDS事業が上半期苦戦し、下半期に追い上げたものの上半期のマイナスを埋めるに至らなかった。
大きく落ち込んだ。
このため、ウォーターヘルスケア事業の営業利益は前期比15.5%減の2,205百万円となった。
医療関連事業に関しては、2015年3月期は、利益率の高い、遺伝子関連事業における遺伝子異変検査キットが臨床試験の特需で大きく利益貢献したものが終了したことにより、営業利益は同90.7%減の47百万円となった。
当期純利益が減少したのは、第2四半期までにトリムジン社の主要取引先に対する売上債権を特別損失に計上したためである。
これに関しては、両社でまだ協議中ではあるが、引当金を積んだ。
ただ、利益率は依然、高い水準を維持している。
ウォーターヘルスケア事業の売上高営業利益率は18.4%となっている。
国内の製造業は平均4%程度(経済産業省調べ)であることを考えると、同社の利益率の高さが理解できよう。
価格競争に陥りやすい店舗販売を行わないビジネスモデルが維持されているためである。
また、同社の重視する経営指標も依然、高水準を保っている。
売上高経常利益率は19.7%と、前期比6.5ポイントの減少にはなったものの、高い水準を維持している。
ROEは8.6%となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)
ウォーターヘルス事業に関しては、卸売り・OEMは好調に推移したが、利益率の高いDS事業が上半期苦戦し、下半期に追い上げたものの上半期のマイナスを埋めるに至らなかった。
大きく落ち込んだ。
このため、ウォーターヘルスケア事業の営業利益は前期比15.5%減の2,205百万円となった。
医療関連事業に関しては、2015年3月期は、利益率の高い、遺伝子関連事業における遺伝子異変検査キットが臨床試験の特需で大きく利益貢献したものが終了したことにより、営業利益は同90.7%減の47百万円となった。
当期純利益が減少したのは、第2四半期までにトリムジン社の主要取引先に対する売上債権を特別損失に計上したためである。
これに関しては、両社でまだ協議中ではあるが、引当金を積んだ。
ただ、利益率は依然、高い水準を維持している。
ウォーターヘルスケア事業の売上高営業利益率は18.4%となっている。
国内の製造業は平均4%程度(経済産業省調べ)であることを考えると、同社の利益率の高さが理解できよう。
価格競争に陥りやすい店舗販売を行わないビジネスモデルが維持されているためである。
また、同社の重視する経営指標も依然、高水準を保っている。
売上高経常利益率は19.7%と、前期比6.5ポイントの減少にはなったものの、高い水準を維持している。
ROEは8.6%となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)