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ティア Research Memo(3):半期ベースで過去最高業績を連続で更新

発行済 2015-06-19 17:37
更新済 2015-06-19 18:00
ティア Research Memo(3):半期ベースで過去最高業績を連続で更新
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■決算動向 (1) 2015年9月期第2四半期累計の業績概要 5月11日付で発表された2015年9月期第2四半期累計(2014年10月−2015年3月期)の業績は、売上高が前年同期比7.6%増の5,243百万円、営業利益が同21.0%増の736百万円、経常利益が同20.9%増の701百万円、四半期純利益が同21.1%増の429百万円となり、半期ベースで過去最高業績を連続で更新した。
また、期初計画比でも売上高、利益ともに上回る格好となった。
ティア (TOKYO:2485)の2015年9月期第2四半期累計(2014年10月−2015月3月期)期間の出店状況としては、直営店舗を2店舗(2014年11月、2015年1月、いずれも名古屋市内)、FC店舗を2店舗(2015年3月、岐阜県内)開設し、合計で77店舗体制とした。
また、3月には新規クライアント2社とFC加盟契約を締結している。
いずれのクライアントも出店時期やエリアについては未定だが、同社にとっては4年ぶりの新規加盟となり、今後のFC店舗数の拡大が期待される。
営業戦略としては「ティアの会」会員や提携先企業数の拡大を進めたほか、会館イベントや入会キャンペーンなどの販促施策を強化し(広告宣伝費は前年同期比72百万円増)、葬儀件数の拡大を図った。
(2)事業別動向 ○葬祭事業 葬祭事業の売上高は前年同期比7.4%増の5,081百万円、営業利益は同12.9%増の999百万円となった。
2015年9月期第2四半期累計(2014年10月−2015年3月期)の葬儀件数が、前年同期比11.9%増の4,174件となったことに加えて、宅送業務※の内製化や取り扱い商品の見直しを進めるなど原価低減を進めたことが増収増益要因となった。
※宅送業務...病院などで亡くなった故人を自宅に寝台車で送り届ける業務 葬儀単価については前年同期比4.8%減の1,061千円と低下したが、このうち送迎バス費用の取り扱い方法を変更した(総額計上から手数料計上へ)ことで、1.7%の低下要因となっている。
その他では祭壇で0.9%減、供花で1.4%減となった。
葬儀単価の低下に関しては、件数が想定以上に伸びたことにより、適切な葬儀内容、価格を提案する葬儀アドバイザー(現在10人)のカバー率が低下したことも要因の1つとして考えられる。
既存店ベースの葬祭売上高を見ると、前年同期比で3.6%増収となり、期初計画の2.5%増を上回った。
これを件数と単価で分けて見ると、件数の増加で8.7%増(計画4.7%増)、葬儀単価の下落で4.7%減(同2.1%減)となっており、単価の下落を件数の増加でカバーしたことがわかる。
葬儀件数の増加要因としては、会員数拡大に向けた取り組みや、会館でのイベント強化を図った効果が出たものと考えられる。
なお、同社が主力エリアとする名古屋市内の斎場利用シェアを見ると、前年同期と比べ1.0ポイント程度上昇するなど、市場シェアの拡大も着実に進んでいる。
○FC事業 FC事業は売上高が前年同期比12.4%増の162百万円、営業利益が同38.4%増の32百万円となった。
FC店舗が前年同期比では3店舗増加しており、これに伴いロイヤルティ収入が増加したことや、会館向けの物品販売や出店に掛かる加盟料なども寄与した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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