[マイアミ 2日 ロイター] - 米南部フロリダ州や南東部ノースカロライナ、サウスカロライナ両州に被害をもたらした大型ハリケーン「イアン」による死者は、2日時点で少なくとも85人に上った。
これらの州では対応を巡り一部の当局者が批判に直面している。
死者数は洪水が引き、捜索活動が進むにつれて今後も増える見通し。
イアンは先月28日にフロリダ州メキシコ湾岸に上陸。上陸時点での勢力は5段階中2番目に強い「カテゴリー4」、最大風速は時速約240キロ。同州に甚大な被害をもたらした後、30日にサウスカロライナ州に再上陸した。
死者は4人を除いて全員がフロリダ州で確認された。上陸時に最も被害を受けたリー郡の当局者を巡っては避難命令を出すのが遅れた可能性が疑問視されている。
当局者は2日、ハリケーンの進路に入ると予測された時点で、避難命令が出されたと説明。それでも、自宅にとどまることを選んだ人々がいたと述べた。
ノースカロライナ州当局によると、同州では少なくとも4人が死亡した。サウスカロライナ州では現時点で死者は報告されいない。
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