[ジャカルタ 26日 ロイター] - インドネシア政府は補助金付き燃料を30─40%値上げする可能性がある。補助金への支出を減らすことが狙い
与党連合の一角を占める国民信託党の議員がロイターに明らかにした。国営石油会社のプルタミナが今週、議員との非公開協議で、補助金付きガソリン(オクタン価90)の価格を現在の1リットル当たり7650ルピアから1万ルピア(0.675ドル)に引き上げる案が望ましいと主張したという。
同議員によると、値上げにより、今年のインフレ率が約1.9%ポイント押し上げられる見通し。7月のインフレ率は4.94%と、7年ぶりの高水準だったが、燃料補助金などにより、先進国のインフレ率を大幅に下回っている。
政府は原油高とルピア安に対応するため、今年のエネルギー補助金予算を3倍に引き上げ、502兆ルピア(339億ドル)としている。スリ財務相によると、年末まで燃料価格を据え置く場合、追加の予算が必要になる公算が大きい。