[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国株式市場は、好決算を発表した小売大手ウォルマートと住宅用品販売のホーム・デポに買いが入り、ダウ工業株30種とS&P総合500種が上昇して終了した。ナスダック総合はハイテク株の下落が重しになった。
ウォルマートは5.1%高。同社はこの日、通期利益見通しを上方修正した。合わせて発表した第2・四半期(5─7月)決算では売上高が市場予想を上回った。
ホーム・デポは4.1%高。第2・四半期決算も売上高が予想を上回った。
S&P一般消費財とS&P主要消費財の上げが目立った。S&P小売指数も1.9%上昇した。
上期に大幅下落したS&P総合500種は、予想以上に好調な米企業決算などを背景に7月から14%近く上昇している。
また、投資家の間では、金融引き締めを進める米連邦準備理事会(FRB)が米経済を軟着陸(ソフトランディング)させられるとの見方が広がっている。
LPLファイナンシャルのチーフ・グローバル・ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は、弱気相場から強気相場への移行時、特にFRBが金利を引き上げ消費を巡る懸念が高まっている時は、消費がどの程度盛り上がっているかが焦点となると指摘し「きょうの消費関連銘柄の動きは、市場にとりプラスだった」と述べた。
リフィニティブIBESのデータによると、米S&P総合500種指数採用企業の2022年第2・四半期利益は、前年同期比9.7%増加する見通し。
ターゲットは4.6%上昇した。同社は17日に決算を発表する。
投資家は17日発表の7月米小売売上統計や、7月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目している。
米取引所の合算出来高は109億2000万株。直近20営業日の平均は109億6000万株だった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.22対1の比率で上回った。ナスダックは1.21対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34152.01 +239.57 +0.71 33924.35 34281.3 33852.5
6 7
前営業日終値 33912.44
ナスダック総合 13102.55 -25.50 -0.19 13082.64 13181.0 12979.2
9 4
前営業日終値 13128.05
S&P総合500種 4305.20 +8.06 +0.19 4290.46 4325.28 4277.77
前営業日終値 4297.14
ダウ輸送株20種 15209.96 +111.48 +0.74
ダウ公共株15種 1053.86 +3.24 +0.31
フィラデルフィア半導体 3045.64 -31.68 -1.03
VIX指数 19.69 -0.26 -1.30
S&P一般消費財 1361.28 +14.68 +1.09
S&P素材 512.43 +2.98 +0.58
S&P工業 848.93 +3.77 +0.45
S&P主要消費財 801.36 +9.56 +1.21
S&P金融 594.40 +4.05 +0.69
S&P不動産 285.13 -1.20 -0.42
S&Pエネルギー 583.87 -1.99 -0.34
S&Pヘルスケア 1559.64 -4.15 -0.27
S&P通信サービス 204.37 -0.13 -0.07
S&P情報技術 2643.49 -7.59 -0.29
S&P公益事業 392.84 +1.06 +0.27
NYSE出来高 8.32億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 28970 + 120 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 28950 + 100 大阪比