[ドバイ 9日 ロイター] - アラブ首長国連邦(UEA)のエミレーツ航空は9日、新型コロナウイルス流行を受けた財政難に対処するため、数百人のパイロットと数千人の客室乗務員を一時解雇した。関係筋5人が明らかにした。
関係筋によると、一段の人員削減が計画されており、週内にはエアバス (PA:AIR)A380機やボーイング (N:BA)777機のパイロットの削減も実施される見通しという。
エミレーツ航空は同社が抱えるパイロット4300人と客室乗務員約2万2000人の約3分の1を削減する可能性があるという。
同社の広報担当はロイターに対し、詳細には踏み込まなかったものの一時解雇を認め、「新型コロナのパンデミック(世界的大流行)がわれわれの事業に著しい打撃を及ぼした。もはや余剰リソースを維持することはできず、縮小した事業運営に沿って適切な従業員の規模を確保する必要がある」と述べた。