[17日 ロイター] - 自動車レースF1は17日、今週末にイタリアのイモラで予定されていたエミリアロマーニャ・グランプリ(GP)の開催を、洪水被害のために中止すると発表した。
F1は、今週末のレースを安全に開催することは不可能で、この決定は「この地域が直面している状況を考えれば、正しく責任ある行動だ」と声明を発した。
レース開催地だったイモラサーキットのすぐそばを流れるサンテルノ川では水位が上昇し、F1チームのパドック、駐車場や一部のアクセス道路を含む周辺地域は冠水している。当局によると、9人が死亡し、この地域で数千人が自宅から避難している。
F1最高経営責任者のステファノ・ドメニカリ氏は、イモラで生まれ、フェラーリに入社する前に同サーキットで働いた経験を持つ。レース開催を続行しないという判断は正しかったとし、「私たちは安全を確保し、このとてもひどい状況に対処する間、当局に余計な負担をかけないようにする必要がある」と語った。
地元イタリアのフェラーリの他、レッドブルやメルセデスらの各チームやドライバーたちも、この決断を支持した。代替日程の確保は難しいとみられ、今季のF1は全22レースによって争われる見込みになった。