[ワシントン 2日 ロイター] - オースティン米国防長官は2日、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談し、サウジアラビアの領土と国民の防衛を支援するための米国の取り組みを強調した。
国防総省のカービー報道官が発表した声明によると、両者はイエメン内戦の終結を中心とした中東地域の安全保障問題や「サウジの防衛力強化に向けた継続的な2国間取り組み」についても協議した。
イエメンでは、イランの後ろ盾を受ける反体制武装勢力・フーシが2014年以降、北部の大半の地域を支配している。フーシは、サウジアラビアへの越境攻撃を続けており、イエメンのガス資源が豊富なマリブ地域の掌握に向けて攻勢をかけている。
フーシが2015年、サウジが支援するイエメン政府を首都サヌアから追放したことを受け、サウジ主導の連合軍はイエメンに介入。フーシは腐敗した体制と外国による侵略と戦っていると主張している。
オースティン氏は、最近のフーシによるサウジ攻撃を同国が打破したことを取り上げ、イエメン内戦の終結に向け、皇太子がレンダーキング米イエメン担当特使と協力していることへの謝意を伝えたという。
イエメン内戦では10万人以上が死亡し、その大半は民間人。何百万人もの人々が、人道支援に頼り生活している。