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ユーロ週間見通し:対円レートはもみあいか、円売り安心感も

発行済 2016-12-24 14:59
更新済 2016-12-24 15:00
ユーロ週間見通し:対円レートはもみあいか、円売り安心感も
■下げ渋り、イタリア政府による銀行支援で売り一服

先週のユーロ・ドルは下げ渋り。
ドイツでのテロ事件、イタリア金融不安、米経済指標の改善を意識してユーロ売り・ドル買いが一段と強まる場面があったが、イタリア政府による銀行支援が可能となったことや過度のユーロ安・米ドル高に対する警戒感が広がったことから、ユーロ売りは一服し、一時1.04ドル台後半まで戻した。
取引レンジ:1.0352ドル-1.0499ドル。


■伸び悩みか、米利上げ継続期待でドル選好地合い

今週・来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。
欧州中銀(ECB)による緩和的な金融政策の継続と米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続期待で金利差拡大が想定されており、ユーロ売り・ドル買いがただちに縮小する可能性は低いとみられる。
米長期金利の上昇基調が維持されるならば、ユーロ安・ドル高の相場展開が予想される。


予想レンジ:1.0300ドル−1.0550ドル

■下げ渋り、イタリア金融不安後退で売り一服

先週のユーロ・円は下げ渋り。
ドイツでのテロ事件、イタリア金融不安、米経済指標の改善を意識してユーロ売りが強まる場面があったが、イタリア金融不安が後退したことや日米金利差の拡大を想定したドル買い・円売りは縮小していないため、リスク回避的なユーロ売り・円買いは一服。
ユーロは121円台後半まで下げた後に123円台前半まで戻す展開となった。
取引レンジ:121円68銭-123円30銭。


■対円レートはもみあいか、円売り安心感も

今週・来週のユーロ・円はもみあいか。
日銀の緩和的な金融政策の継続や黒田日銀総裁による円安容認発言などでリスク選好的な円売りが大きく後退する状況ではないとみられる。
ドル・円の上昇基調が強まれば、ユーロ・円は連れ高となる可能性もある。


○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・1月4日:12月消費者物価コア指数(前年比予想:+0.8%)

予想レンジ:121円00銭-124円00銭


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