[クアラルンプール 9日 ロイター] - マレーシアの格安航空会社エアアジア・グループのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は9日、アジア諸国が入国者に新型コロナウイルスのワクチン接種を義務付ける可能性があるとの見方を示した。
同CEOは業界のイベントで「少なくともアジアでは、ワクチンを接種していない人の入国は認められないだろう」と発言。「決めるのは航空会社ではなく、政府だ」と述べた。
航空業界では、ワクチンが広く配布されるまで人々の移動が制限されるとして、乗客へのワクチン接種の義務化に反対する声が出ている。
業界では豪カンタス航空が初めて、国際線の運航が今後本格的に再開された場合、乗客にワクチン接種を義務付ける意向を示した。
空港ラウンジに関するサービスを提供するプライオリティ・パスを保有するコリンソン・グループのアジア太平洋部門プレジデント、トッド・ハンコック氏は「将来、多くの国でワクチン接種が義務付けられるだろう。しばらくの間は、ワクチン接種や搭乗前検査での陰性反応が条件になるとみている」と述べた。