[グラスゴー 1日 ロイター] - 英国のエリザベス女王(95)は1日、グラスゴーで開かれた国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)首脳級会合の初日にビデオメッセージを寄せ、「言葉の時代は行動の時代へと移った」と述べた。
女王は世界の指導者に対し、地球温暖化抑制を協議するに当たって次世代のことを考え、「現在の政治的状況」を乗り越えるよう呼び掛けた。また、会議成功の遺産は「われわれの子孫」を助けることになると訴えた。
世界最高齢かつ在任期間最長の国家元首である女王は、対面でCOP26に出席する予定だったが、医師団に休養を推奨され断念した。
メッセージでは「多くの人の望みは、この会議の成功が今後の歴史書に刻まれ、皆さんが好機を逃さず、次世代からの求めに応えた指導者と称されることだ」と述べた。
さらに、「永遠に生きる人はおらず、こうした行動の恩恵を今日ここにいる全員が享受できるわけではない。われわれはこれを自身のためでなく、子孫のために行なっている」と語り掛けた。