[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリア・アンド・ニュージーランド(ANZ)銀行が2日発表した4月の豪求人広告は24万2536件で、前月比0.5%減少した。ただ、全般的な労働需要は引き続き強いとされ、失業率は近く、1970年代初頭以来の水準に低下する可能性があるとみられる。
求人広告は前年比では26.3%増えた。新型コロナウイルスの流行が始まる前の2020年2月との比較では約57%増となっている。
ANZの豪経済担当責任者デービッド・プランク氏は「堅調な労働需要が今後数カ月、雇用増につながると予想する。失業率は今年下半期には4%を大きく割り込み、賃金上昇が加速するとみている」とした。
豪失業率はここ1年の間に急速に低下し、3月時点では4.0%となっている。4月にはさらなる低下が見込まれている。
経済がほぼ完全雇用の状態となりインフレ率も上昇する中、豪準備銀行(RBA、中央銀行)は、5月もしくは6月の政策会合で政策金利を過去最低の0.1%から引き上げると予想されている。