■今後の見通し
● 2017年8月期の通期連結業績見通し
(1) 損益見通し
2017年8月期の通期連結業績をナガイレーベン (T:7447)は、売上高が前期比2.8%増の17,000百万円、営業利益が同3.1%増の5,106百万円、経常利益が同4.3%増の5,150百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.2%増の3,528百万円と予想しており、期初予想を変えていない。
この通期予想の前提条件は以下のようになっており、これも今のところ当初の見込みと変わっていない。
しかしながら、この会社予想では下半期が前年同期比で減益となってしまう。
記述のように、現在の市場環境は大きく懸念されるような状況ではなく、経費面でも特段大きなコストアップ要因は見当らない。
そのため、この通期予想が上方修正される可能性は高いと思われる。
売上総利益額は209百万円増加する見込みだが、プラス要因として売上増による増加321百万円、海外生産比率の上昇(2016年8月期47.4%→2017年8月期47.9%)による増加40百万円、マイナス要因として原材料・加工賃等の値上げの影響による減少70百万円、原価における為替レートの影響(2016年8月期99.8円/ドル→2017年8月期104.5円/ドル)による減少86百万円を見込んでいる。
その結果、会社は売上総利益率は46.7%(前期46.8%)とほぼ前年並みを予想している。
ただし、上半期の売上総利益率が前年同期比で改善していることを考えれば、通期の売上総利益率も前年を上回る可能性は高いだろう。
販管費は、外形標準課税87百万円が見込まれることなどから2,839百万円(前期比2.0%増)が予想されている。
その結果、営業利益は5,106百万円と引続き過去最高を更新する見込みだが、売上総利益率が見込みを上回れば、営業利益も上方修正される公算は大きいだろう。
さらに営業外収支での為替レートの影響はゼロと見ていることから経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も前期比で増益が予想されている。
a) アイテム別売上高予想
アイテム別の売上高は、ヘルスケアウェア9,920百万円(前期比2.5%増)、ドクターウェア2,700百万円(同1.7%増)、ユーティリティウェア510百万円(同15.2%減)、患者ウェア1.850百万円(同14.7%増)、手術ウェア1,630百万円(同3.5%増)、シューズ200百万円(同2.3%減)、その他190百万円(同11.1%減)と予想されている。
ヘルスケアウェア、ドクターウェアは高付加価値新商品群の投入により市場を活性化し堅調な増収を見込んでいる。
ユーティリティウェアは市場の縮小が継続し減収が続く見込み。
患者ウェアは、市場の根強い需要増を背景に新商品効果により引続き大幅な増収を計画している。
手術ウェアは、コンペルパックユーザーの洗濯滅菌工場のキャパ解消と新規顧客の開拓により増収を見込んでいる。
b) 地域別売上高予想
地域別売上高は、東日本8,680百万円(同1.7%増)、中部日本1,800百万円(同4.8%増)、西日本6,300百万円(同3.6%増)、海外220百万円(同9.5%増)と予想されている。
東日本では高付加価値新商品群の提案により更新物件の需要を確実に取り込み、引き続き増収を見込んでいる。
中部日本、西日本では販促強化によりシェアアップに注力し、前期比で増収を目指している。
海外は為替の状況に左右されるが、知名度の浸透を生かして拡販に注力する計画だ。
c) 商品別売上高予想
商品別売上高は、DCブランド660百万円(同8.4%減)、高機能性商品9,110百万円(同4.5%増)、標準機能性商品6,400百万円(同3.2%増)、量販品830百万円(同7.4%減)と予想されている。
DCブランドは、「ミッフィー」「リバティ」で下支えするが、それ以外のブランドはデザイントレンドの変化を受け厳しい状況が続いており減収を見込む。
高機能新商品群は、市場の評価を得て好調に推移しており、継続して高付加価値戦略を一段と推進する予定だ。
量販品は減少傾向が続く見込みだが、他社物件も含めて機能性商品群への移行を進める計画だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
● 2017年8月期の通期連結業績見通し
(1) 損益見通し
2017年8月期の通期連結業績をナガイレーベン (T:7447)は、売上高が前期比2.8%増の17,000百万円、営業利益が同3.1%増の5,106百万円、経常利益が同4.3%増の5,150百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.2%増の3,528百万円と予想しており、期初予想を変えていない。
この通期予想の前提条件は以下のようになっており、これも今のところ当初の見込みと変わっていない。
しかしながら、この会社予想では下半期が前年同期比で減益となってしまう。
記述のように、現在の市場環境は大きく懸念されるような状況ではなく、経費面でも特段大きなコストアップ要因は見当らない。
そのため、この通期予想が上方修正される可能性は高いと思われる。
売上総利益額は209百万円増加する見込みだが、プラス要因として売上増による増加321百万円、海外生産比率の上昇(2016年8月期47.4%→2017年8月期47.9%)による増加40百万円、マイナス要因として原材料・加工賃等の値上げの影響による減少70百万円、原価における為替レートの影響(2016年8月期99.8円/ドル→2017年8月期104.5円/ドル)による減少86百万円を見込んでいる。
その結果、会社は売上総利益率は46.7%(前期46.8%)とほぼ前年並みを予想している。
ただし、上半期の売上総利益率が前年同期比で改善していることを考えれば、通期の売上総利益率も前年を上回る可能性は高いだろう。
販管費は、外形標準課税87百万円が見込まれることなどから2,839百万円(前期比2.0%増)が予想されている。
その結果、営業利益は5,106百万円と引続き過去最高を更新する見込みだが、売上総利益率が見込みを上回れば、営業利益も上方修正される公算は大きいだろう。
さらに営業外収支での為替レートの影響はゼロと見ていることから経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も前期比で増益が予想されている。
a) アイテム別売上高予想
アイテム別の売上高は、ヘルスケアウェア9,920百万円(前期比2.5%増)、ドクターウェア2,700百万円(同1.7%増)、ユーティリティウェア510百万円(同15.2%減)、患者ウェア1.850百万円(同14.7%増)、手術ウェア1,630百万円(同3.5%増)、シューズ200百万円(同2.3%減)、その他190百万円(同11.1%減)と予想されている。
ヘルスケアウェア、ドクターウェアは高付加価値新商品群の投入により市場を活性化し堅調な増収を見込んでいる。
ユーティリティウェアは市場の縮小が継続し減収が続く見込み。
患者ウェアは、市場の根強い需要増を背景に新商品効果により引続き大幅な増収を計画している。
手術ウェアは、コンペルパックユーザーの洗濯滅菌工場のキャパ解消と新規顧客の開拓により増収を見込んでいる。
b) 地域別売上高予想
地域別売上高は、東日本8,680百万円(同1.7%増)、中部日本1,800百万円(同4.8%増)、西日本6,300百万円(同3.6%増)、海外220百万円(同9.5%増)と予想されている。
東日本では高付加価値新商品群の提案により更新物件の需要を確実に取り込み、引き続き増収を見込んでいる。
中部日本、西日本では販促強化によりシェアアップに注力し、前期比で増収を目指している。
海外は為替の状況に左右されるが、知名度の浸透を生かして拡販に注力する計画だ。
c) 商品別売上高予想
商品別売上高は、DCブランド660百万円(同8.4%減)、高機能性商品9,110百万円(同4.5%増)、標準機能性商品6,400百万円(同3.2%増)、量販品830百万円(同7.4%減)と予想されている。
DCブランドは、「ミッフィー」「リバティ」で下支えするが、それ以外のブランドはデザイントレンドの変化を受け厳しい状況が続いており減収を見込む。
高機能新商品群は、市場の評価を得て好調に推移しており、継続して高付加価値戦略を一段と推進する予定だ。
量販品は減少傾向が続く見込みだが、他社物件も含めて機能性商品群への移行を進める計画だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)