(ブルームバーグ): 12日の米株式市場でS&P500種株価指数の過去最長の強気相場が終了した。指数は過去30年余りで最大の下落率を記録し、強気相場が始まった2009年から続いているトレンドラインを下抜けした。
S&P500種は9.5%下落し、一時売買を停止するサーキットブレーカーが発動された。同措置の発動は今週2回目となる。2月19日に付けた過去最高値からの下落率は27%となり、11年前に始まった強気相場に終止符が打たれた。指数は2480で取引を終え、支持水準である200週移動平均の2640を下回った。
12日は世界的に株式相場が大きく値下がり。新型コロナウイルス感染拡大に対する米欧の政策対応は投資家の期待に応えるには不十分で、動揺が広がった。米連邦準備制度は国債購入対象の拡大を発表したものの、株安の流れを食い止めることができなかった。
TIAAの世界市場担当プレジデント、クリス・ギャフニー氏は「こうした状況では、ファンダメンタルズに基づく取引とはなっていない」と指摘。「幾つかのネガティブな数字を下抜けしたことは間違いなく、株式市場ではさらに売りが続きそうだ」と述べた。
原題:Historic Crash Breaks Bull Market and Steamrolls Support Levels(抜粋)
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