米国株式相場は上昇。
ダウ平均は369.21ドル高の26075.30ドル、ナスダックは69.70ポイント高の10617.45ポイントで取引を終了した。
全米でウイルス感染が引き続き拡大する中、ウイルス治療薬に期待が広がったほか原油高で投資家心理が改善し寄り付きから買いが先行。
トランプ大統領が「中国との信頼関係が毀損しており、現時点で、米中第2段階貿易協定は考えられない」と発言すると米中関係悪化懸念がひろがり一時上げ幅を縮める局面もあったが、引けにかけては再び上げ幅を拡大した。
セクター別では、銀行や保険が上昇した一方、医薬品・バイオテックが下落した。
製薬会社ギリアド・サイエンシズ(GILD)は新型コロナウイルス治療薬としてのレムデシビルについて、第3相治験の新たなデータを発表し重症患者の死亡率を大きく軽減するとの結果を好感し上昇。
クルーズを運営するカーニバル(CCL)は運営再開の計画概要を発表し急伸した。
また、動画配信のネットフリックス(NFLX)や大手銀のウェルズファーゴ(WFC)はアナリストの投資判断引き上げが好感され上昇。
一方で、不動産仲介業者のレッドフィン(RDFN)はアナリストによる投資判断引き下げが嫌気され下落した。
オンライン小売りのアマゾン(AMZN)は安全保障のリスクがあるとし、スマートフォンやタブレットなどからTikTokを削除するよう従業員に指示した。
(Horiko Capital Management LLC)