David Kirton
[深セン 27日 ロイター] - 中国・華為技術(ファーウェイ)の第1─第3・四半期の売上高は前年同期比2.4%増の4566億元(624億ドル)だった。
デジタルパワー事業とクラウド事業が拡大したほか、自動車部品事業の競争力が向上した。
ロイターの算出によると、利益は177.8%増の730億5000万元。同社の広報担当によると、2020年11月に売却した格安スマートフォン部門「Honor」に関連する収入が増益の主因。
ロイターの算出によると、第3・四半期の売上高は1.5%増の1457億元だった。
同社のケン・フー輪番会長は「予想に沿った」成長だったと表明した。
調査会社3社によると、第3・四半期のファーウェイのスマホ販売は8月末の「Mate60」シリーズの投入で急増した。調査会社カウンターポイント・リサーチは前年比で37%の増加と推定。中国国内では6位で市場シェアは12.9%と、前年同期の9.1%から拡大した。首位はHonorで市場シェアは18%という。
ただ、ファーウェイの広報担当は、第3・四半期の増収に寄与したのはデジタルパワー、クラウド、自動車部品事業だと指摘。Mate60シリーズの販売は当初、供給が限られたことや発売時期が第3・四半期後半になったことで制約を受けたと説明している。
ファーウェイのスマートカー事業のリチャード・ユー最高経営責任者(CEO)は今月、同社が支援する電気自動車(EV)ブランド「AITO」について、モデルチェンジした「M7」の受注が7万台を超えたと発表。需要に対応するため、供給網に投資すると述べている。