サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

ソフトバンクG、最大4.2兆円でアーム全株式売却 エヌビディアに

発行済 2020-09-14 08:51
更新済 2020-09-14 12:18
© Reuters. ソフトバンクG、最大4.2兆円でアーム全株式売却 エヌビディアに
NVDA
-
9984
-

[東京 14日 ロイター] - ソフトバンクグループ(SBG) (T:9984)は14日、英半導体設計企業アーム・ホールディングスの全株式を米半導体大手エヌビディア (O:NVDA)に最大400億ドル(約4兆2000億円)で売却することで最終契約したと発表した。アームの再上場も検討していたが、エヌビディアとの組み合わせの方がSBGの株主価値向上につながると判断した。

SBGは、傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンドと合わせてアームの株式を100%保有する。SBGは2016年にアームを310億ドルで買収していた。連結業績への影響は判明し次第公表する。SBGとビジョンファンドは取引完了後、エヌビディアの自己株を除く発行済株式の約6.7ー8.1%を保有する見込み。

取引完了後にはアームは連結対象から除外される。取引完了には英中欧米を含む当局の承認が必要で、約1年半かかる見込み。取引完了の蓋然性が高いと見なされるまでは連結損益計算書で引き続き継続事業として扱われる。

まずアームに20億ドルが現金で支払われ、取引完了時に SBGとソフトバンク・ビジョン・ファンドに100億ドルが現金で、215億米ドルがエヌビディアの普通株式で支払われる。

アームの業績が一定の財務指標を達成することを条件にSBGとビジョン・ファンドはアーンアウトとして最大50億ドルをエヌビディア株式か現金で受け取る。このほか、15億ドル相当のエヌビディア株式報酬がアーム従業員に与えられる。

アーム株の売却について、SBI証券の森行眞司シニアアナリストは「今回のディールにはエヌビディア株取得も含まれており、同社との今後の関係が確保される。コロナ禍の環境下で将来に向けた現金比率を高める意味でも違和感はない」と指摘している。

S&Pグローバル・レーティングの西川弘之上席アナリストは「資産を入れ替えながら、財務健全性に留意しながら運営していくところがみられればポジティブ」と話す。S&PはSBGの格付けのアウトルック(見通し)を3月に「ネガティブ」に引き下げたが、当時に比べ「資産売却が大きく進んで、少し安心感が増している」とみている。

「ステーブル(安定的)」に戻るには「有利子負債を削減し、将来の投資再開や再び金融市場が大きく悪化した場合に備えて、投資余力と資金調達余力を高めることが鍵になる」としている。

© Reuters. ソフトバンクG、最大4.2兆円でアーム全株式売却 エヌビディアに

*アナリストのコメントなどを追加しました。

(平田紀之 編集:青山敦子)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます