[ロンドン 30日 ロイター] - 英小売協会(BRC)が30日発表した1月の小売店頭価格指数は前年比2.9%上昇し、12月の4.3%から減速した。2022年5月以来の低い伸びとなり、インフレ鈍化が改めて示された。
1月の値引きが昨年1月より大幅だったことが背景。
食品価格の伸びが22年6月以来の低い伸びとなった。ただ、紅茶と牛乳の価格下落分の一部は酒税増税で相殺された。
非食品価格の伸びは前年比1.3%と、22年2月以来の低い伸びだった。
BRCにデータを提供しているニールセンIQの小売り・企業担当責任者マイク・ワトキンス氏は、卸売りコストの下落によりスーパーで値下げが可能となったと分析。ただ、大半の世帯では2年にわたるインフレから家計が改善したとの感覚がなく、消費者需要は依然脆弱」と指摘した。