[ウェリントン 26日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は最近の政策運営の成果について評価を行う。オア総裁が26日明らかにした。金融政策、政策手段、インフレ・雇用の目標に対する影響を検討する。
声明で「金融政策委員会の決定は常にその時点で手元にある情報を基に行われる」と指摘。過去の決定はその時点で入手可能だった情報、他の中銀との比較、そのような決定をしなかった場合の経済的成果との関連で検討されると説明した。
シンクタンクのニュージーランド・イニシアティブは主要中銀の政策に関する報告書をまとめ、中銀は自らのモデルや生産・雇用をコントロールする能力に自信を持ち過ぎていると指摘した。
物価の安定に焦点を合わせず、権限が多岐にわたり、気候変動などの政治的目標に気を取られていると批判した。
執筆者の1人であるブライス・ウィルキンソン氏は声明で「中銀の間違いがもたらす経済的・金融的影響は深刻で、世界中で感じられるようになる」との見方を示した。
オア氏は近年の金融政策委員会の決定が現在のインフレ水準に影響を与えたとした上で、気候変動や金融包摂などの取り組みにより責務がおろそかになったことはないと主張した。
ニュージーランド・イニシアティブの報告書は中銀の政策評価の検討材料となる。