[東京 28日 ロイター] - SMBC日興証券は28日、2022年1―3月期の連結業績が22億円の営業赤字になったと発表した。四半期の営業赤字は19年1―3月期以来3年ぶり。地政学リスクの顕在化で株式市場が軟調になったのに加え、逮捕者を出した相場操縦事件が影響した。
純営業収益は前年同期比30%減の642億円、純利益は87%減の19億円だった。前・四半期比でもそれぞれ30%、87%減少した。
会見した牛島真丞常務によると、相場操縦事件を受けて債券引き受けをはじめ主幹事などから外されたり、セカンダリーでも機関投資家かなどが発注を停止した。事業会社の売り上げに当たる純営業収益で100億円の影響があったという。今年度も一定程度の影響が出る可能性があるとした。
同社による相場操縦事件を巡っては、東京地検特捜部が元副社長ら6人と法人としての同社を金融商品取引法違反(相場操縦)の罪で起訴した。
同時に発表した22年3月通期の連結業績は、純営業収益が前期比6.6%減の3342億円、営業利益が同30.4%減の588億円、純利益が同30.6%減の497億円だった。