Ritsuko Shimizu
[東京 2日 ロイター] - 公的年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が2日発表した運用実績によると、2023年7―9月期の運用損益は6832億円の赤字だった。金利が上昇基調となり、国内債券でマイナスが大きかった。
収益率ベースではマイナス0.31%だった。主要4資産のうち、国内株式はプラスだったが、国内債券のマイナスが大きかった。外国債券、外国株式もマイナスとなった。物価が高止まりするなか、欧米で利上げが継続されたほか、日銀は長期金利の上限を引き上げるなどし、債券価格は下落した。
年金特会が保有する短期資産を含む積立金全体のうち、9月末時点の保有比率は国内債券26.56%、外国債券24.19%、国内株式24.52%、外国株式24.72%。全体の運用資産残高は219兆3177億円に増えた。