[上海/北京 15日 ロイター] - 新型コロナウイルスの発生源とされる中国湖北省武漢市は、1100万人の市民全員を対象としたウイルス検査で、4月から現在までに、3分の1に当たる300万人超の検査を終えた。国営メディアが報じた。
中国ではここ数日、同市などでクラスター(集団感染)が発生し、第2波への懸念が高まっている。
新華社の14日の報道によると、武漢市は企業活動や学校の再開に伴い、無症状の感染者数を把握するため、全市民に核酸検査を実施する方針。
ロイターは今月11日に地方当局の内部資料に基づき、武漢市が全市民対象の核酸検査を10日間で実施する方針だと報じていた。
同市の衛生健康委員会が毎日出している報告書に基づきロイターが算出したところ、市当局は4月1日から5月13日の間に179万件の検査を実施した。
同市ではこのところ毎日、複数の無症状感染者が確認されている。新華社によると、無症状の感染者は、全員が隔離しながら療養しているものの、市民の懸念を招いているという。
中国国家衛生健康委員会の発表によると、本土で14日に新たに確認された感染者は4人で、前日の3人から増加した。4人全員が市中感染だった。新たに確認された無症状感染者は11人で、前日の12人を下回った。
中国本土の感染者数は累計8万2933人となった。死者は4633人で変わっていない。
中国が公表している新型コロナ感染者の累計に無症状感染者は含まれていない。無症状感染者の累計も公表していない。
*内容を追加しました。