サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

東京外為市場・正午=ドル84円前半、米金利上昇や五・十日需要が買い戻し誘発

発行済 2010-09-10 13:08

        ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在    84.22/24  1.2652/53  106.55/58

午前9時現在  83.90/94  1.2676/80  106.37/42

NY17時現在   83.81/85  1.2696/98  106.34/39

--------------------------------------------------------------------------------

 [東京 10日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比

べて上昇し84円前半で推移している。海外市場での米金利上昇に続いて五・十日要因に

よるドル需要に株価上昇が重なり、ドル/円の買い戻しを誘発した。日本振興銀行の破た

んもやや円売りに働いた。

 

 海外市場で米30年債入札がさえずに米金利が上昇したことで、ドル/円には緩やかに

上昇バイアスがかかった。「金利面だけでみれば、ドル/円に反発の兆しもでてきた」

(国内銀行)という。

 東京市場はきょう、輸入企業のドル買いが集中する五・十日にあたることに加え、日経

平均<.N225>や上海総合指数<.SSEC>がしっかりで始まったこともあり、ドル/円は朝方に

84円を回復。たまった円買いポジションを巻き戻しも出てドルは84.30円まで上値

を伸ばした。

 日本振興銀行が経営破たんしたことで「海外勢が円売りに動いている。日本振興銀行の

特殊性などを理解していない海外参加者もいる」(外資系銀行)との声も聞かれた。ただ、

同行は比較的規模が小さく国内金融システムへの影響は限定的とみられていることもあ

り、これによる円売りは緩やかなものにとどまった。

 

  <中国CPIなどの発表前倒しで早期利上げに警戒感も>

  

 中国が8月のCPIなどの指標発表を13日から11日に前倒ししたため、市場では

「近く利上げを行うのではないか。発表の前倒しは利上げに向けた準備との観測が出てい

る」(国内銀行)という。ロイター予想によると、8月CPIは前年比3.4%上昇で政

策目標の3%を超える見通し。11日に発表されるのは、CPIのほかPPI、小売売上

高、鉱工業生産、都市部固定資産投資の各経済指標。

 一方、きょう発表された8月の中国貿易統計では輸出が予想以上に伸びた結果、貿易黒

字が200億ドルとなり、7月から縮小した。しかし「11日の指標が焦点になっており、

貿易指標は直接材料にしにくい」(大手銀行)との声が聞かれ、中国利上げをめぐって

市場の関心は下げに転じた中国株の動向に移っている。

  

  <人民元基準値が6.7625元、8月貿易黒字の縮小と合わせ対米配慮の観測>

 

 8月の中国貿易統計で輸入がロイター予想(26.1%増)を上回る35.2%の伸び

となる一方、輸出はほぼ予想通りだった結果、貿易黒字はロイター予想(271億ドル)

を下回る200億ドルにとどまった。7月の287億ドルから減少し、8月はインバラン

スの修正が進んだ。一方、10日の人民元の基準値は1ドル=

6.7625元と、2005年7月の切り上げ後の最高値に設定された。

 米国では中間選挙をにらんだ動きが活発化し、低迷する景気へのテコ入れが急務となっ

ている。輸出拡大を目指して人民元切り上げを求める声も高まりやすくなっており、今月

中に人民元に関する公聴会も開催される予定。こうした中で重なった人民元高と中国貿易

黒字の縮小を受け、市場では「政治的な配慮がありそうだ」(大手銀行)との声が出てい

る。日興コーディアル証券エコノミスト、白岩千幸氏は「人民元高はサマーズ国家経済会

議(NEC)委員長の訪中前後から始まっており、米国からの非難をかわしたいという意

向だろう。ただ、人民元高には限度があるとみており、年内は2─3%上昇する程度だろ

う」とみている。

 

 

(ロイター日本語ニュース 松平陽子)

※( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

 全スポットレート(ロイターデータ) 

 アジアスポットレート(同)

 欧州スポットレート(同)

 クロス円レート(同)

 クロス円の時系列レート(同)

 通貨オプション

 スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)

 スポットレート(RTFX)

 スポットレート(日銀公表)

 

 為替関連ニュース [FRX]

 外為市場リポート[JPY/J]

 外為マーケットアイ[JPY/JU]

 焦点・アングル・特集 [FRX-FES]

 クロスマーケットアイ[.JPCM]

 

 主要国の経済指標発表予定と予想一覧<0#JECON>

 主要国の政策金利一覧・中銀関連[BOX-CEN]

 きょうの予定[MI/DIARY][JPY/DIARY]

 

 速報ニュース[AA][AA-RS]

 財政・金融政策の当局者発言ニュース[RSS-PLCY]

 規制・監督関連ニュース[RSS-REGS]

 ファンド関連ニュース[RSS-FUND]

 欧州市場サマリー[NNJ/EU]

 NY市場サマリー[NNJ/NY]

 世界の主要株価指数

 

 外国為替・マネー総合メニュー

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます