[パリ 7日 ロイター] - 7日発表のフランスの公式統計によると、2022年の貿易赤字は過去最大の1640億ユーロ(1760億ドル)と、前年の860億ユーロから急増した。
欧州のエネルギー危機でガス・石油・電力の輸入が大幅に拡大した。赤字拡大分の86%はエネルギーの輸入に直接起因している。
フランスは、他の欧州連合(EU)諸国同様、ロシアの欧州向けガス輸出が減少したことを受けて、ガス備蓄を急いだ。ガス価格は最高値に上昇した。
原油高も赤字の原因となった。国内では多くの原発が保守点検作業のため稼働停止となり、フランスは電力の純輸入国となった。
経常収支は540億ユーロの赤字に転落。サービス収支は輸送・観光部門が寄与し、過去最大の黒字だった。