中国では昨年、10年に一度の国勢調査が実施されたが、今年4月初めに予定された結果公表は事実上延期されてきた。その後、英紙が複数の関係者の話として昨年の人口が50年ぶりの減少に転じたと報じるなど、人口動態の行方に注目が高まった。なお、当局は今年4月末に突如「われわれの理解では2020年も引き続き人口が増加した」との声明を発表し、5月11日に国勢調査の結果が公表された。その内容からは、中国の総人口は引き続き拡大している一方、長年にわたる「一人っ子政策」や生活様式の変化により人口動態が大きく変化していることも明らかになった。