12日のドル・円相場は、東京市場では111円18銭から111円45銭まで反発。
欧米市場でドルは111円47銭から111円11銭まで下落し、111円34銭で取引を終えた。
本日13日のドル・円は、111円台前半で推移か。
欧州連合(EU)からの英国の離脱は予断を許さない状況が続いている。
市場は合意なき離脱を警戒しており、目先的にリスク選好的なドル買い・円売りはやや縮小するとみられる。
欧州連合(EU)との協議を経て修正を加えたEU離脱案は、英議会で反対多数で否決された。
市場参加者の間では、「合意なき離脱は議会で否決される可能性が高い」との見方が広がっているが、採決結果については予断を許さない状況との見方も多い。
本日13日に合意なき離脱の是非が議会で採決されるもようだが、メイ首相は保守党議員にも自由な投票を認めているようだ。
議会で合意なき離脱が否決された場合、14日または週内に離脱延期の採決を行うとみられている。
ただ、離脱期限を延期しても問題解決につながることは期待できないとの慎重な意見は少なくない。
報道によると、トゥスクEU大統領の報道官は、「英議会採決の結果、合意なき離脱のリスクが増大した」と述べており、英政府がEU側に離脱延期を要請してもただちに認められる保証はないようだ。
リスク選好的なポンド買いは当面抑制される可能性が高い。