こんにちは!フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。
今回は金ミニ先物取引を例にとって、商品先物取引の魅力のひとつであるレバレッジや資金効率についてご紹介しますね。
◯金ミニ先物取引とは
金はその希少性の高さから、価値が比較的安定していると言われます。
そのため、金はインフレ(物価上昇)の際に需要が増え、インフレヘッジ機能を持つとされています。
また2018年は株式市場が乱高下していますが、株式市場で大暴落などが起こる際にリスク回避のために買われやすいのも金です。
金は多くの時代、幅広い地域で価値を認められた貴金属であり、紀元前3000年代に使われ始めてから権力や経済力の象徴として何度も歴史に顔を出しています。
現代でも金は実物資産として価値を感じる方は多いはず。
とはいえ金を所有しているのは一部のお金持ち、というイメージではないでしょうか。
ところが第1回のコラムでもご紹介しました通り、金は商品先物市場の代表的な上場商品のひとつでもあります。
先物取引は「決められた価格で、未来の決められた日時に、商品などを売買すると約束する」という取引。
つまり金先物取引ですと、例えば「半年後に金を1kg、1gあたり5000円で売る約束をする」というような取引となります。
金先物取引の標準取引の最低取引単位が1枚1kg(1000g)であるのに対して、「金ミニ先物取引」の取引単位は通常の金先物取引の10分の1なので1枚100gです。
◯1万円前後から始められる
金の先物取引では証拠金制度が採用されているので、少額の資金でも多額の取引をすることができます。
証拠金制度とは、一定の証拠金を差入れることで、いわゆる「レバレッジ(てこ)」をかけた取引といって、証拠金よりも大きな取引が可能となる制度です。
なかでも必要証拠金を標準取引の10分の1に設定した金ミニ先物取引なら1万円前後からスタートすることができます。
初心者にとっても取り組みやすい額でスタートできるのは嬉しいところではないでしょうか。
金のレバレッジ(倍率)はおよそ70倍(2018年4月18日時点)ですので、金ミニ先物取引なら、総取引金額のおよそ70分の1の資金で運用ができます。
例えば、1万円の証拠金で70倍のレバレッジをかけて取引をすると取引可能額が70万円、10万円の証拠金では700万円、100万円の証拠金では7000万円の取引が可能ということになります。
70倍ものお金を投資しているのと同じ状況になるので、取引量に対する自己資金が少なくて済み、効率よく運用できますよね。
つまり、思惑が当たれば投資金額に対して大きな収益が期待できる可能性があるということです。
一方で、思惑が外れて不利な方向に相場が変動した場合には、損失もレバレッジをかけた分だけ大きくなります。
損失額が証拠金の額を上回ることもありますので注意が必要です。
まとめると、金ミニ先物取引は1万円前後の投資金額から効率よく運用ができる、ということになります。
つまり、「資金がないから投資できない…」「資金が少ないので利益も少ない…」というお悩みを持つ方の強い味方となる商品なのではないでしょうか。
少額からでも資金が効率よく運用できるというのは商品先物取引の大きな魅力のひとつだと思います。
最後に、レバレッジは非常に有用ですが、自分が負えるリスクに対して過剰な額の取引をすると危険ですので、適切なリスクを取って運用することを理解し収益につなげていただければと思います。
この連載を通して商品先物取引を身近に感じていただければ幸いです。
“すぐ始めたい人のための「先物取引入門」”は、商品先物取引の基礎をフィスコの見解でコメントしています。
フィスコマーケットレポーター 三井智映子
今回は金ミニ先物取引を例にとって、商品先物取引の魅力のひとつであるレバレッジや資金効率についてご紹介しますね。
◯金ミニ先物取引とは
金はその希少性の高さから、価値が比較的安定していると言われます。
そのため、金はインフレ(物価上昇)の際に需要が増え、インフレヘッジ機能を持つとされています。
また2018年は株式市場が乱高下していますが、株式市場で大暴落などが起こる際にリスク回避のために買われやすいのも金です。
金は多くの時代、幅広い地域で価値を認められた貴金属であり、紀元前3000年代に使われ始めてから権力や経済力の象徴として何度も歴史に顔を出しています。
現代でも金は実物資産として価値を感じる方は多いはず。
とはいえ金を所有しているのは一部のお金持ち、というイメージではないでしょうか。
ところが第1回のコラムでもご紹介しました通り、金は商品先物市場の代表的な上場商品のひとつでもあります。
先物取引は「決められた価格で、未来の決められた日時に、商品などを売買すると約束する」という取引。
つまり金先物取引ですと、例えば「半年後に金を1kg、1gあたり5000円で売る約束をする」というような取引となります。
金先物取引の標準取引の最低取引単位が1枚1kg(1000g)であるのに対して、「金ミニ先物取引」の取引単位は通常の金先物取引の10分の1なので1枚100gです。
◯1万円前後から始められる
金の先物取引では証拠金制度が採用されているので、少額の資金でも多額の取引をすることができます。
証拠金制度とは、一定の証拠金を差入れることで、いわゆる「レバレッジ(てこ)」をかけた取引といって、証拠金よりも大きな取引が可能となる制度です。
なかでも必要証拠金を標準取引の10分の1に設定した金ミニ先物取引なら1万円前後からスタートすることができます。
初心者にとっても取り組みやすい額でスタートできるのは嬉しいところではないでしょうか。
金のレバレッジ(倍率)はおよそ70倍(2018年4月18日時点)ですので、金ミニ先物取引なら、総取引金額のおよそ70分の1の資金で運用ができます。
例えば、1万円の証拠金で70倍のレバレッジをかけて取引をすると取引可能額が70万円、10万円の証拠金では700万円、100万円の証拠金では7000万円の取引が可能ということになります。
70倍ものお金を投資しているのと同じ状況になるので、取引量に対する自己資金が少なくて済み、効率よく運用できますよね。
つまり、思惑が当たれば投資金額に対して大きな収益が期待できる可能性があるということです。
一方で、思惑が外れて不利な方向に相場が変動した場合には、損失もレバレッジをかけた分だけ大きくなります。
損失額が証拠金の額を上回ることもありますので注意が必要です。
まとめると、金ミニ先物取引は1万円前後の投資金額から効率よく運用ができる、ということになります。
つまり、「資金がないから投資できない…」「資金が少ないので利益も少ない…」というお悩みを持つ方の強い味方となる商品なのではないでしょうか。
少額からでも資金が効率よく運用できるというのは商品先物取引の大きな魅力のひとつだと思います。
最後に、レバレッジは非常に有用ですが、自分が負えるリスクに対して過剰な額の取引をすると危険ですので、適切なリスクを取って運用することを理解し収益につなげていただければと思います。
この連載を通して商品先物取引を身近に感じていただければ幸いです。
“すぐ始めたい人のための「先物取引入門」”は、商品先物取引の基礎をフィスコの見解でコメントしています。
フィスコマーケットレポーター 三井智映子