【小幅安となる】20100-20150円のレンジを想定=フィスコ村瀬 智一 ユーロ圏緊急首脳会議待ちとなるなか、こう着感の強い相場展開になりそうである。
明確な底打ちは確認できていないと考えるが、日経平均は先週の2万円割れで13週線水準まで調整した。
中長期的な上昇トレンドのなかでの支持線レベルまでの下げにより、いったんは自律反発を意識したスタンスになろう。
そのため、ギリシャへの懸念は強いものの、下へのバイアスはそれ程強まらないと考えられる。
ボリンジャーバンドでは-1σが20124円辺りに位置しているが、同水準での踏ん張りを意識しておきたい。
20100-20150円のレンジを想定する。
【小幅安となる】ギリシャ重しも個人投資家は押し目待ち=フィスコ田代 昌之 前週(15日-19日)の日経平均は週間ベースで232.84円の下落となった。
ギリシャ債務協議に何ら進展が見られないことから約1ヶ月ぶりに20000円台を割り込む場面があったものの、米利上げ12月実施の気運が高まったことによる米国株高を材料に20000円台を回復して取引を終えている。
ギリシャ懸念で欧州の恐怖指数であるVSTOXX指数は28台と高い水準を推移していることから海外投資家は、先物やオプション市場で積極的な売買を手控えている様子。
今週は22日にユーロ圏臨時の首脳会議、25日に通常のユーロ圏首脳会議が開催される。
いずれもギリシャ債務協議の進展がメインテーマとなっており、今週もこの問題が海外投資家の買い意欲を減退させる要因となろう。
仮にギリシャがデフォルトとなれば、リスク回避で円高、株安が進むと思われるが、日本株急落となれば押し目狙いの買いが入ると想定。
12年のギリシャ危機の際は格付けの低い南欧債券が売られたが、現在はセーフティネットが整備されていることから売りが一気に連鎖することは回避されよう。
瞬間的に225先物が300−400円と大きく下落した局面では現物市場は大商いとなりそうだ。
日足チャートでは年初来高値から上値が重く調整色を強めそうな格好となっている一方、ドル建て日経平均は既に調整局面入りの形状と言えよう。
海外投資家が積極的に動けなくなっている地合いを考慮すると、今週も個人投資家中心の小型株物色が続きそうだ。