■要約
ナガイレーベン (T:7447)は国内シェア60%超を持つ医療白衣のトップメーカーであり、高い利益率と堅固な財務内容を誇っている。
1. 2017年8月期第3四半期(実績):予想を上回り過去最高の売上高を達成
発表された2017年8月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比4.4%増の13,449百万円、営業利益が同10.4%増の4,300百万円、経常利益が同12.4%増の4,380百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同17.6%増の3,014百万円となり、売上高は過去最高となった。
円安進行や加工賃のアップなどの原価上昇要因があったものの、高付加価値商品の販売増や海外生産比率の上昇などによって売上総利益率が改善、営業利益以下は2ケタの増益となった。
2. 2017年8月期の予想は期初と変わらずだが上方修正の可能性が高い
進行中の2017年8月期の通期連結業績は、売上高が前期比2.8%増の17,000百万円、営業利益が同3.1%増の5,106百万円、経常利益が同4.3%増の5,150百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.2%増の3,528百万円と予想されており、期初予想と変わっていない。
主力製品であるヘルスウェアを中心に拡販を図り、経費面では引き続き海外生産比率のアップ等によりコスト上昇を吸収、利益率は少なくとも前期並みを維持する計画だ。
引き続き良好な業界環境が続く見込みであり、第3四半期までの実績から判断するとこの予想を上回り、上方修正される可能性が高そうだ。
3. 株主還元には前向き。
前期から10円増配の60円配を発表
同社は前期(2016年8月期)の実績を踏まえて2019年8月期に売上高18,000百万円、営業利益5,400百万円を目標とする新しい中期経営計画を発表した。
海外生産の拡大や利幅の大きい高機能性商品の強化を通じ、この目標達成を図る考えだ。
同社は株主還元にも前向きである。
前々期(2015年8月期)には通常の年間配当50円に加え、創業100周年の記念配当50円、公開買付けによる100万株(1,500百万円)の自社株買いを実施、前期も年間50円配当(単体ベース配当性向52.5%)を行った。
今期は7月12日に増配を発表しており、期末配当は10円増配の60円となる予定だ。
株主還元に対する同社の姿勢は評価に値するだろう。
■Key Points
・2017年8月期第3四半期の売上高は過去最高を更新、おおむね良好な結果だった
・中期経営計画の目標は2019年8月期に営業利益54億円
・配当性向50%以上(単体ベース)を公約、今期も増配の可能性がある
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
ナガイレーベン (T:7447)は国内シェア60%超を持つ医療白衣のトップメーカーであり、高い利益率と堅固な財務内容を誇っている。
1. 2017年8月期第3四半期(実績):予想を上回り過去最高の売上高を達成
発表された2017年8月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比4.4%増の13,449百万円、営業利益が同10.4%増の4,300百万円、経常利益が同12.4%増の4,380百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同17.6%増の3,014百万円となり、売上高は過去最高となった。
円安進行や加工賃のアップなどの原価上昇要因があったものの、高付加価値商品の販売増や海外生産比率の上昇などによって売上総利益率が改善、営業利益以下は2ケタの増益となった。
2. 2017年8月期の予想は期初と変わらずだが上方修正の可能性が高い
進行中の2017年8月期の通期連結業績は、売上高が前期比2.8%増の17,000百万円、営業利益が同3.1%増の5,106百万円、経常利益が同4.3%増の5,150百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.2%増の3,528百万円と予想されており、期初予想と変わっていない。
主力製品であるヘルスウェアを中心に拡販を図り、経費面では引き続き海外生産比率のアップ等によりコスト上昇を吸収、利益率は少なくとも前期並みを維持する計画だ。
引き続き良好な業界環境が続く見込みであり、第3四半期までの実績から判断するとこの予想を上回り、上方修正される可能性が高そうだ。
3. 株主還元には前向き。
前期から10円増配の60円配を発表
同社は前期(2016年8月期)の実績を踏まえて2019年8月期に売上高18,000百万円、営業利益5,400百万円を目標とする新しい中期経営計画を発表した。
海外生産の拡大や利幅の大きい高機能性商品の強化を通じ、この目標達成を図る考えだ。
同社は株主還元にも前向きである。
前々期(2015年8月期)には通常の年間配当50円に加え、創業100周年の記念配当50円、公開買付けによる100万株(1,500百万円)の自社株買いを実施、前期も年間50円配当(単体ベース配当性向52.5%)を行った。
今期は7月12日に増配を発表しており、期末配当は10円増配の60円となる予定だ。
株主還元に対する同社の姿勢は評価に値するだろう。
■Key Points
・2017年8月期第3四半期の売上高は過去最高を更新、おおむね良好な結果だった
・中期経営計画の目標は2019年8月期に営業利益54億円
・配当性向50%以上(単体ベース)を公約、今期も増配の可能性がある
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)