25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:FRB議長講演を控え仕掛け的な売買も減りそう
■外資系証券の注文動向:差し引き610万株の売り越し
■前場の注目材料:政府 新経済対策の補正予算案を閣議決定
■FRB議長講演を控え仕掛け的な売買も減りそう
25日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうだ。
24日の米国市場はジャクソンホールで予定されているFRB議長の講演を見極めたいとする模様眺めムードのなか、予想を下回った住宅指標や、原油相場の下落が嫌気された。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずだったほか、円相場も1ドル100円台半ばでの推移が続いている。
米株安の流れを受けて、前日に強い動きをみせていた景気敏感セクターについては、反動安が警戒されるところである。
ただ、シカゴ先物が小動きだったように、FRB議長の講演を見極めたいとするなかではトレンドが出難いとみられる。
そのため、売り一巡後は狭いレンジでの取引が続きそうである。
日銀のETF買入れに対する思惑に振らされている状況が続いている。
買入れペースの鈍さから、いつ入ってもおかしくないとみられるなか、売りは出しづらい状況であろう。
前引けがマイナスだった時に、後場は思惑から仕掛け的な動きが出やすい。
ただし、FRB議長講演を控えていることもあり、仕掛け的な売買も減りそうである。
物色はテーマ性のある材料株の一角に集中しやすいだろう。
これにより好悪材料には過剰に反応することになり、さらに短期的な値幅取りを狙った資金が集中することになる。
もっとも資金回転が速い分、逃げ足も速い点には割り切りが必要だろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き610万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1410万株、買い800万株、差し引き610万株の売り越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
8月18日(木):60万株の買い越し
8月19日(金):430万株の売り越し
8月22日(月):390万株の買い越し
8月23日(火):50万株の売り越し
8月24日(水):210万株の買い越し
■前場の注目材料
・NYダウは下落(18481.48、-65.82)
・NY原油は下落(46.77、-1.33)
・政府 新経済対策の補正予算案を閣議決定
・イオン、訪日中国人向けに商品の事前予約サービスを始める
・建設現場、省人化急ぐ
・東京海上 (T:8766)、ベトナムで保険事業を強化
☆前場のイベントスケジュール
・米カンザスシティー連銀が年次シンポジウム開催(ジャクソンホール、27日まで)
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