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後場に注目すべき3つのポイント~マド埋めは週明けの米国市場の動向次第に

発行済 2019-07-01 12:44
更新済 2019-07-01 13:01
© Reuters.  後場に注目すべき3つのポイント~マド埋めは週明けの米国市場の動向次第に
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1日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は大幅反発、マド埋めは週明けの米国市場の動向次第に・ドル・円は失速、中国製造業の減速に警戒・値上がり寄与トップは、東エレク (T:8035)、同2位はファナック (T:6954)■日経平均は大幅反発、マド埋めは週明けの米国市場の動向次第に日経平均は大幅に反発。

383.01円高の21658.93円(出来高概算5億5000万株)で前場の取引を終えた。

注目された米中首脳会談では、貿易協議の再開で合意と想定された結果となったが、ファーウェイに米国製品を売ることを認めていきたいと態度を軟化させたことがサプライズとなった。

ギャップスタートで始まった日経平均は一気に直近戻り高値を上放れると、その後は高値もち合いを続けながらも、前引けにかけてじりじりと上げ幅を広げてきている。

これにより、大型連休後の下げで空けていたマド(21639円-21875円)の下限レベルを回復してきている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1900を超えており、全体の9割を占める全面高商状。

セクターでは東証33業種全てが上昇しており、海運の上昇率が3%を超えているほか、電気機器、医薬品、機械、証券の上昇率が2%を超えている。

指数インパクトの大きいところでは、東エレク (T:8035)、ファーストリテ (T:9983)、ファナック (T:6954)、TDK (T:6762)、アドバンテスト (T:6857)がけん引。

米中首脳会談において貿易協議の再開で合意したことにサプライズ感はないが、期待先行で上昇していた訳でもなく、ポジションがロングに傾いている需給ではないことから、一先ずアク抜けにつながる格好であろう。

ファーウェイ問題についても、米高官は世界的に入手できる汎用品に限定されるとし、安全保障上の懸念があるものは認可が下りないと明言しており、楽観視はできないところではある。

とは言え、ファーウェイ問題による業績懸念が強まっていただけに、買い戻しに向かわせる材料である。

日経平均は、5月の大型連休後の下落局面で空けたマド下限を回復してきている。

今後は21500円を支持線として意識しつつ、マド埋めに向かう流れとなるかを見極めるところであろう。

グローベックスの米株先物では、NYダウは200ドルを超える上昇で推移しており、週明けの米国市場の上昇は織り込み済みである。

ただし、200ドルを超える上昇や米半導体株の強い動きがみられるようだと安心感につながるだろう。

週明けの米株動向を受けた明日以降の相場展開が期待されるところである。

■ドル・円は失速、中国製造業の減速に警戒1日午前の東京市場でドル・円は失速。

米中貿易交渉の決裂回避を受け円売りが先行したが、中国製造業の減速に警戒感が広がりドルは108円前半に失速した。

ドル・円は、週末に行われた米中首脳会談で交渉の決裂は回避し、アジア市場では窓を空けて寄り付いた。

ただ、10時45分に発表された中国6月財新製造業PMIは景気判断の節目50を下回り、中国経済の減速を嫌気した円買いがドルを下押しした。

ただ、ドル売り一巡後はやや値を戻す展開に。

ランチタイムの日経平均先物は大幅高で目先の日本株高継続への期待感から、リスク選好的な円売りに振れやすい。

また、堅調地合いの中国株や欧米株式先物も、円売りの支援要因となりそうだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円10銭から108円51銭、ユーロ・円は122円68銭から123円36銭、ユーロ・ドルは1.1347ドルから1.1371ドルで推移した。

■後場のチェック銘柄・ヒーハイスト精工 (T:6433)やアクセルマーク (T:3624)など、6銘柄がストップ高※一時ストップ高・安(気配値)を含みます・値上がり寄与トップは、東エレク (T:8035)、同2位はファナック (T:6954)■経済指標・要人発言【経済指標】・15:15 クラリダ米FRB副議長講演(金融政策関連、ヘルシンキ)・16:55 独・6月製造業PMI改定値(予想:45.4、速報値:45.4)・休場:香港(特別行政区設立記念日)、カナダ(建国記念日)

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