今日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きとなりそうだ。
日銀が今日午後発表した金融政策が好感されドル買い・円売り基調となる見通し。
また、今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ見送りは織り込み済みだが、年内利上げ観測が残り、ドル買いは継続するだろう。
日銀は20-21日に開催した金融政策決定会合で、2%の物価上昇目標を達成するため、これまで投入した緩和策について総括的に検証した。
その結果、「0.1%のマイナス金利は据え置き」、「長短金利操作付き量的・質的緩和の導入」、「10年債利回りがゼロ%程度で推移するよう国債を買い入れる」などとした。
日銀の政策発表により、アジア市場では日経平均株価の上昇を受け、ドル・円は一時102円79銭まで上昇。
その後はFOMCを見極めたいとの思惑から上昇は一服。
夕方にかけては利益確定売りに押され、102円前半まで値を下げている。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は今晩のFOMCで利上げを見送る公算。
9月に入って発表された米国の8月雇用統計やISM製造業業況指数など経済指標が予想を下回ったことで、さらに経済情勢を見極める方針のようだ。
ただ、市場では12月利上げに向けた警戒感が高まる見通し。
ドル・円は米国市場では短期的に売られた後に買い戻しが強まり、103円を試す展開が予想される。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・8月消費者物価指数(前年比予想:+5.9%、7月:+6.0%)
・17:30 英・8月公的部門純借入額(銀行部門除く)(予想:+102億ポンド、7月:-10億ポンド)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:+4.2%)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明・経済予想発表(政策金利据え置き予想)
・03:30 イエレン米FRB議長会見