23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:エーザイが日経平均を下支え■前場の注目材料:住友化、20/3期下方修正 営業利益1700億円←1900億円■ソフトバンクG、米ウィーワークに1兆円支援提案、会長派遣も検討■エーザイが日経平均を下支え23日の日本株市場は、こう着感が強い展開の中であるが、日経平均は年初来高値更新が意識されそうだ。
22日の米国市場ではNYダウが39ドル安と反落となったが、21日は57ドル高と反発しており、反応は限られそうである。
主要企業決算の発表が本格化しており、決算内容に振らされやすい需給状況とみられる。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の22685円。
円相場は1ドル108円40銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、18日につけた年初来高値22649.85円を捉えてくる可能性がありそうだ。
米株安の流れから手掛けづらさはあろうが、米国では医薬品のバイオジェン・アイデックが、米食品医薬品局(FDA)にアルツハイマー病治験薬の申請を行うことを明らかにし急騰。
共同開発するエーザイ (T:4523)がADR市場で急伸しており、これが日経平均を下支えする格好になりそうである。
エーザイは昨年7月高値11490円から、足元では9月前半に5205円まで下落しており、値ごろ感からの買いも入りやすいだろう。
また、英国の欧州連合(EU)離脱問題については、米議会下院はジョンソン首相がEUと合意した離脱協定案の批准に必要な関連法案について否決した。
政権が目指す10月末の離脱に向けた法案の早期成立は絶望的。
EU側は合意なき離脱がないとしており、離脱は3度目の延期となる可能性が高い。
1月まで期間が延びるようであれば、一先ずブレグジット問題への懸念も足元では高まりづらいところでもある。
その他、米中通商問題については、中国の劉鶴副首相が、米国との貿易協議が前進しており、部分的な合意に向け双方が取り組んでいると述べたとの報道も伝えられている。
これまでの弱気なセンチメントの中でロングポジションは積み上がっておらず、反対にショートカバーが意識されやすいところであろう。
■住友化、20/3期下方修正 営業利益1700億円←1900億円住友化 (T:4005)は2020年3月期業績予想の修正を発表。
営業利益は従来の1900億円から1700億円に、純利益は1000億円から500億円に下方修正した。
石油化学事業で採算が悪化するほか、健康・農業関連事業でメチオニン(飼料添加物)の市況が想定を下回っていることなどが響く。
また、為替相場の想定を1ドル110円から105円と円高方向に見直した。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(22548.90、+56.22)・シカゴ日経225先物は上昇(22685、大阪比+115)・米原油先物は上昇(54.48、+0.97)・米長期金利は低下・米追加利下げ観測・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・明電舎 (T:6508)中国に新工場、車用モーター・インバーター・減速機の“三位一体”投入・ソフトバンクG (T:9984)米ウィーワークに1兆円支援提案、会長派遣も検討・日精工 (T:6471)次世代車向け製品開発加速・住友電 (T:5802)交通システムの開発・提供でトムトムと協業・アイシン精 (T:7259)カナダVBとAI開発、判断根拠見える化・東洋炭素 (T:5310)北米で機械部品用カーボン材料開拓、FDA規格に適合☆前場のイベントスケジュール・特になし
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