[ベルリン 4日 ロイター] - 調査会社センティックスが4日発表した4月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス18.0と、前月のマイナス7.0から低下、2020年7月以来の低水準となった。
ロイターがまとめた市場予想はマイナス9.2だった。22年第2・四半期の景気後退突入を示唆しているという。
現況指数はマイナス5.5で、前月の7.8から低下し、昨年4月以来の低水準。期待指数はマイナス29.8で、前月のマイナス20.8から低下し、11年12月以来の低水準。
ロシアのウクライナ侵攻を受けて、3月の低下は予想されていたが、4月も大幅に低下しており、投資家は守勢に立たされているという。
センティックスは、ウクライナ侵攻とそれに伴う制裁や不透明感でユーロ圏が景気後退に向かうと分析。
「インフレが依然として高進しているため、投資家は中央銀行が緩和的な金融政策で市場を支援するとは期待していない」とし、投資家心理は世界的に悪化しているが、ユーロ圏ほど急激に悪化している地域はないと指摘した。
「どのような地域も現在のネガティブな勢いには抵抗できない。アジアの重要地域もすでにスタグフレーションと戦っている」と述べた。
調査は3月31日─4月2日にかけて投資家1249人を対象に実施した。