［東京 ２日 ロイター］ - 日経平均 .N225 前場終値 15815.45 -266.80 寄り付き 15895.20 安値／高値 15789.95─15922.51
東証出来高(万株) 125199 東証売買代金(億円) 11765.90
前場の東京株式市場で日経平均は３日続落し、９月１０日以来、約３週間ぶりの安値水準 で午前の取引を終えた。前日の米国株安や円安進行の一服感を受け、ほぼ全面安の展開。 一時２９０円強値下がりした。ＴＯＰＩＸも３週間ぶりに１３００ポイントを下回った。 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会など重要イベントを控える中、買い手控え姿勢も強まった 。
前日の米国株市場は米国内で初のエボラ出血熱感染者が確認されたことが市場心理を 悪化させたほか、米経済指標の内容もまちまちとなり、主要３指数はそれぞれ１％以上下 落した。円安進行に一服感がみられる中で、日本株は９月中の急ピッチな上昇も意識され 、東京市場は朝方から売りが先行した。
短期筋の仕掛け的な売り観測も指摘される中、ドル／円 JPY=EBS が１０８円後半に 下落すると、日経平均は下げ幅を拡大。一時１万５８００円を割り込んだ。ＴＯＰＩＸコ ア３０を構成する全銘柄が下落する結果にもなった。
もっとも市場からは「消費税再引き上げの判断を控え、政府は株高を望んでいる。政 府・日銀が本腰を入れた政策対応に動いた場合、安値で買い戻せないリスクもあり、ここ から大きくポジションは落とせないだろう」（野村証券投資情報部次長の田之上章氏）と の指摘もあり、下値の堅い相場の継続を見込む声も多い。ＥＣＢ理事会や週末の９月米雇 用統計など重要イベントを前に「買い材料がなく、週内は個別株物色の展開が見込まれる 」（国内証券）との声も出ている。
個別銘柄ではポプラ 7601.T が大幅高。同社とローソン 2651.T が１日、資本業務提 携で基本合意したと発表したことが好感された。欧州航空大手エアバス AIR.PA の大型旅 客機「Ａ３８０」の売買契約を巡り、解約違約金の減額交渉を始めたと報じられたスカイ マーク 9204.T も反発した。
東証１部の騰落数は、値上がり６７銘柄に対し、値下がりが１７３５銘柄、変わらず が２８銘柄だった。
(長田善行) ((※ yoshiyuki.osada@thomsonreuters.com; 06-6228-0696; Reuters Messaging: yoshiyuki.osada.reuters.com@reuters.net))
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